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マイクロソフト幹部:「Windows Phone端末を来年中国市場へ」

マイクロソフト幹部:「Windows Phone端末を来年中国市場へ」

Updated by WirelessWire News編集部 on October 21, 2011, 13:21 pm JST

WirelessWire News編集部 WirelessWire News編集部

マイクロソフト(Microsoft)でWindow Phone(WP)OS部門の責任者を務めるアンディ・リース(Andy Lees)氏が、香港で現地時間20日に行われたAllThingsD主催の「AsiaD」カンファレンスのなかで、同OSの最新バージョン(ver. 7.5)「Mango」を搭載したスマートフォンを、来年には中国市場にも投入する意向を明らかにした。

「Mango」搭載スマートフォンは、すでに日本で8月下旬にKDDIから富士通製の端末が発売されるなど、先進国市場を中心に順次投入が進められている。ただし、昨年投入された「Window Phone 7」自体は、グーグル(Google)のAndroid OSを搭載する各社の端末や、アップル(Apple)「iPhone」の勢いに押され、世界でのOSシェアで一桁台の状態が続いている。

WSJによると、マイクロソフトのリース氏は、中国市場への進出に際して、今年2月に同社との戦略提携を発表したノキア(Nokia)の力にとくに大きな期待をかけているとしたほか、サムスン(Samsung)やHTCなどすでにWP搭載製品を発表している各社との協力も進めていくと述べたという。なお、サムスンやHTCが現在、Anroidスマートフォン陣営の有力プレーヤーになっているが、この点に関してリース氏はマイクロソフトがサムスンやHTCとすでに(Android関連の)ライセンス契約を結んでいることに触れ、(サムスンとの契約のなかに)「あまり知られていないようだが、もっとたくさんのWPスマートフォンを開発するとの項目が含まれている」と説明したという。

ノキアにとって、中国はインドとならぶ重要な市場であり、世界的に同社のシェアが低迷するなかでも、いまだに携帯端末の販売台数では首位を維持している。ただし、現在3G加入者の急増が続く同市場では、ハイエンドではiPhoneや有力メーカー各社のAndroid端末が人気を博し、また低価格帯でもノーブランドのAndroid端末がシェアを伸ばしているとされる。さらにアップルでも、すでに米国に次いで2番目に大きな市場となっている中国(本土のほか香港、台湾を含む)を「今後もっとも成長が期待できる地域」(同社ティム・クックCEO)と捉え、iPhoneの流通チャネル拡大などに向けた動きを進めているとされている。このため、ノキアではWP搭載の新たなスマートフォンを早急に投入する必要があるという。

この日のセッションのなかで、マイクロソフトのリース氏は、ノキアが今月26日からロンドンで開催する「Nokia World」カンファレンスで、初の同社製WPスマートフォンを発表すると述べたという。また同氏は

いっぽうBloomberg Businessweekでは、この話題に関連して、マイクロソフトがクアルコム(Qualcomm)との協力関係強化を進めていると伝えている。

マイクロソフトでは現在WPスマートフォンの製造コスト半減を目指しており、来年には端末メーカー各社が200ドル以下で製造できるようにしたい考え。このためにクアルコムとの独占的な協力を通じて、量産効果によるプロセッサーの価格引き下げを狙うとともに、端末メーカーでの製品開発が容易になるようOSとプロセッサーの連携強化を進めていくという。

【参照情報】
Microsoft Counts on Nokia Smartphones – WSJ
Microsoft to Help Halve Phone Costs Next Year in ‘Volume’ Drive – Businessweek
Andy Lees: Highlights From AsiaD (Video) – AllThingsD
Microsoft’s Andy Lees: Nokia will announce ‘its Windows Phones’ at Nokia World – Engadget
KDDIのWindows Phone「IS12T」、発表当初より前倒しで8月25日に発売
「Androidユーザーの急増で一番わりを食ったのは・・・?」 – Asymco
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