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スプリント、LTE-Advancedへのアップグレードを2013年前半に実施予定

2011.10.26

Updated by WirelessWire News編集部 on October 26, 2011, 16:12 pm JST

スプリント・ネクステル(Sprint Nextel:以下、スプリント)は、同社のLTE網展開計画に関し、2013年前半にLTE-Advanced通信方式へのアップグレードを行う予定だという。同社幹部が米国時間25日に明らかにした。

スプリントは今月はじめに発表した計画のなかで、同社の保有する1900MHz帯を使ったLTE網のサービス展開を2012年半ばに開始し、2013年末までにあわせて2億5000万人以上をカバーする目標を掲げていた。LTE-Advanced規格へのアップグレードは800MHzの周波数帯で行う予定で、音声通話サービスのVoLTE(Voice Over LTE)への移行もあわせて実施する考えだという。

LTE-Advancedは、LTEとの互換性を保ちながら、広帯域化を可能にする技術などを組み込んだ通信方式で、通信速度は高速移動時で下り100Mbps、低速移動時・停止時で最大1Gbps(いずれも理論値)と非常に高速な無線通信が可能とされ、スプリントでも実測で下り12-15 Mbps程度が実現可能とみているという。

なお、スプリントが大株主であるクリアワイヤ(Clearwire)でもLTE-Advancedへのアップグレード計画を明らかにしているが、ただしこのための費用として6億ドル以上が必要とされており、現在はまだ資金確保の目処が立っていない。同様にスプリントでもLTE網構築に要する資金調達の具体案を提示しておらず、計画発表後には新株発行による価値希釈の可能性を嫌気した投資家が同社株式を手放すなどの動きもみられた。

【参照情報】
Sprint will deploy LTE-Advanced in the first half of 2013 - FierceWireless
Sprint plans LTE-Advanced deployment for 2013 - GigaOM
スプリント、LTE網の展開計画を発表 - 資金繰りへの懸念から株価は大幅下落
クリアワイヤ、LTE-Advanced対応のネットワーク展開へ - WiMAXからの移行コストは推定6億ドル
ライトスクェアード、スプリントとの提携を正式発表 - 15年契約、総額は135億ドルに

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