剣が峰に立つノキア、Windows Phone搭載端末をいよいよ発表へ
2011.10.26
Updated by WirelessWire News編集部 on October 26, 2011, 18:26 pm JST
2011.10.26
Updated by WirelessWire News編集部 on October 26, 2011, 18:26 pm JST
ノキア(Nokia)は欧州時間26日からロンドンで「Nokia World」カンファレンスを開催するが、そのなかで同社待望のWindows Phone OS搭載スマートフォンが発表される可能性が高まっている。
ノキアは今年2月、マイクロソフト(Microsoft)との戦略提携を発表し、従来の「Symbian OS」に代えて新たに「Windows Phone」(WP)を自社スマートフォンの中核OSに採用するとしていた。同社では以前から、このWP搭載スマートフォンの第一弾を年内には発売したいとしてきていた。
いまのところ、「Nokia World」カンファレンスでは、少なくとも3機種が発表されるという説が有力だが、VentureBeatによると、このハイエンドの「Lumina 900」は最新のWP「Mango」を採用、クアルコム製1.4GHzのプロセッサ、1GBのRAM, 32GBのフラッシュメモリ、Bluetooth 4.0対応などのスペックになりそうだという。
この発表を前に、WSJではノキアの現状をまとめた記事を掲載しているが、このなかで同社スマートデバイス部門を率いるジョー・ハーロウ(Jo Harlow)氏は、マイクロソフトとの提携後から進めて来た社内での業務改革などに言及。たとえば、ノキアは過去に製品の差別化を図るうえで新機能を満載しようとしすぎた結果、予定通りにリリースできないといった失敗を繰り返してきたが、マイクロソフトとの提携後は市場への製品投入を優先して、機能を絞り込むようにしたことから、一年に満たないリードタイムで製品発表にこぎ着けることができたという。また、社内での権限委譲を進めるなどした結果、新機種の開発にかかる時間は4割近くも短縮されたと同氏は述べている。
なお、ノキアではアジアや北米市場でシェア拡大を視野に入れ、現在CDMA対応機種の品揃えも充実させていきたい考えで、とくに米国ではベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless)、AT&T、T-モバイル(T-Mobile USA)と緊密な連携を続けて来ているとWSJは指摘している。
【参照情報】
・It's Crunch Time for Nokia - WSJ
・Nokia's new Windows Phones leak ahead of tomorrow's London debut - VentureBeat
・Nokia to add CDMA smartphones to Windows Phone mix
・マイクロソフト幹部:「Windows Phone端末を来年中国市場へ」
・ノキア、Windows Phone関連の大規模キャンペーンを計画 - 最大で8000万ポンドの広告費投入も(英業界誌報道)
・ノキア初のWindows Phone搭載モデル(コードネーム『Sea Ray』)、デモ動画が流出
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