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ノキア シーメンス ネットワークス eXperience Day レポート

ノキア シーメンス ネットワークス eXperience Day レポート

November 22, 2011

WirelessWire News編集部 WirelessWire News編集部

ノキア シーメンス ネットワークス eXperience Dayレポート

ノキア シーメンス ネットワークス(NSN)は2011年11月に、プライベートイベント「eXperience Day」を開催した。ネットワークの未来を指し示すイベントから、プレゼンと展示の様子をレポートする。

ノキア シーメンス ネットワークス(NSN)は2011年11月に、プライベートイベント「eXperience Day」を開催した。同社のネットワークインフラの各種ソリューションを展示するほか、報道関係者に向けた記者説明会も行った。

記者説明会では、ノキア シーメンス ネットワークスの小津泰史社長が挨拶に立ち、日本でのビジネスの現状について説明した。2011年にモトローラの通信機器部門を買収したことにより、国内では主要3キャリアのすべてとビジネスパートナーになったこと、国内の基地局マーケットシェアでトップに立ったことを説明した。また、ノキア シーメンス ネットワークスの国内でのミッションとして、国内ベンダーに提供できない価値を提供することを挙げた。グローバルの販売ボリュームを生かして低コストで製品を提供するだけでなく、日本市場に合わせたカスタマイズにも注力していることをアピールした。

ノキア シーメンス ネットワークスが描く今後のネットワーク像を示すこのイベントから、同社特別研究員のハリー・ホルマ氏による「4Gの先」を見据えたプレゼンと、展示の様子をレポートする。

「プレゼンレポート」

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トラフィックが1000倍になっても耐えるネットワークを作る──NSN特別研究員 ハリー・ホルマ氏「10年後には無線データトラフィックは1000倍になる可能性があります」。ノキア シーメンス ネットワークス(NSN)が開催した「eXperience Day」の記者説明会では、同社研究所 無線システムパフォーマンス 特別研究員のハリー・ホルマ氏が講演を行った。タイトルは「Beyond 4G――4Gの先を見据えて」。グローバルの無線通信のトレンドから将来へ向けたソリューションを解説した中で、冒頭の衝撃的とも言えるトラフィック予測が提示された。このトラフィック急増にどう通信事業者は対処したらいいのか、それが4G以降の通信の課題となる。

 

「デモレポート」

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2周波数帯で計300Mbps、LTE-Advancedのキャリアアグリゲーションを実演eXperience DayのLTE-Advanced展示コーナーでは、複数の周波数帯を組み合わせて通信するキャリアアグリゲーションの実演が行われた。デモでは、2つの帯域で合計300Mbpsの通信速度が得られることや、端末の電波状態により自動的に利用する帯域を調整する様子が見られた。



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リアルタイムに自動でネットワーク最適化、SONソリューションのデモノキア シーメンス ネットワークス特別研究員のハリー・ホルマ氏のプレゼンでも今後の要素技術としてその名が挙げられていた「SON」(Self-Organizing Network)。従来は実地で測定車両を走らせて電波環境を調査した結果をもとに人手でネットワーク設計やその最適化を進めていた。こうしたプロセスを自動化できるSONの働きを、デモで目の当たりにすることができた。

 

展示フォトレポート

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展示フォトレポートアクティブアンテナ、ベースバンドプーリング、DWDM 100Gbps通信、基地局電力設備の遠隔監視デモなど、最新の技術展示をフォトレポート。