アップル、営業利益シェア50%台をキープ - 7-9月期世界携帯端末市場(米アナリスト)
2011.11.07
Updated by WirelessWire News編集部 on November 7, 2011, 15:12 pm JST
2011.11.07
Updated by WirelessWire News編集部 on November 7, 2011, 15:12 pm JST
iPhone 4Sの発表・発売を目前にした消費者の買え控えで、7-9月期にはスマートフォン出荷台数首位の座をサムスン(Samsung)に譲ったアップル(Apple)だが、利益の点では相変わらず競合他社を大きく引き離しているようだ。
コナコルド・ジェニュイティ(Canaccord Genuity)のアナリスト、マイケル・ウォークリー(Michael Walkley)氏が携帯端末メーカー大手8社を対象にまとめた報告によると、同期の携帯電話端末の販売台数で4.2%に過ぎなかったアップルが営業利益では全体の52%を獲得したという。
[出典:Business Insider]
一昨年(2009年)から昨年前半には30%台、昨年後半には40%台だった同社のシェアは今年に入って50%台に到達。1-3月期には51%、4-6月期には57%で、7-9月期は前期比5%減少となったものの過半数をキープしたという。なお前年同期のシェアは47%だったが、スマートフォン市場全体の伸びに伴い同社の営業利益額は、28億2300万ドルから38億4300万ドルに増加している。
7-9月期にスマートフォン出荷台数でトップになったサムスンは、営業利益の金額、利益率、全体に占めるシェアの3つをすべて伸ばしており、とくに金額は前四半期の14億8900万ドルから21億5800万ドルへ、利益のシェアについても18%から29%へ大幅増(このなかにはフィーチャーフォンなども含まれる)。いっぽう、米国市場では出荷台数でトップになったとされるHTCは利益の金額が微増でシェアも1%増にとどまった。それ以外の5社についてはいずれもシェアが一桁台もしくはマイナスとなり、とくにRIMははじめて一桁台(7%)にシェアが低下。また前期に一桁台(7%)となったノキアも4%とさらにシェアをさげている。
なお、ウォークリー氏は今四半期のiPhone販売台数(4S、4、3GSの合計)を2900万台と予想、また2012年(会計年度)通年では1億440万台、同2013年には1億4080万を見込んでいるという。
[出典:Forbes]
【参照情報】
・Apple Takes Half; Nokia Relegated - Forbes
・Apple Headed for 60 Percent of Handset Industry Operating Profits - AllThingsD
・With just 4% of mobile market, Apple owns 52% of profits -BGR
・中国のスマートフォン市場、出荷台数で米国に肉薄 - 米ではHTCが首位に(カナリス調べ)
・サムスン、7-9月期のスマートフォン出荷台数で世界首位に(米調査会社)
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