グーグル、Android端末メーカーへの特許訴訟関連の支援を約束 - シュミット会長が台湾で
2011.11.10
Updated by WirelessWire News編集部 on November 10, 2011, 13:27 pm JST
2011.11.10
Updated by WirelessWire News編集部 on November 10, 2011, 13:27 pm JST
グーグル(Google)のエリック・シュミット(Eric Schmidt)会長は9日、訪問先の台湾で、特許関連の訴訟を争うAndroid端末メーカーに対し、同社が引き続き支援を提供していく考えを明らかにした。
「われわれはパートナー企業各社に対し、今後も支援を行うと話している」と述べシュミット氏は、実際にアップル(Apple)と係争中のHTCにはこれまで支援を続けて来たと報道陣に語ったという。また、支援の具体的な内容については、情報やノウハウの共有、グーグル保有の特許へのアクセス(ライセンス提供や裁判などでの利用)などの形をとるという。
Android端末メーカーでは、サムスン(Samsung)とHTCがいずれもアップルとの特許侵害をめぐる訴訟を続けているが、これをAndroid陣営に対するアップルの攻撃とみるアナリストの見方もある。いっぽう、9月はじめにHTCが米国で起こしたアップルに対する訴訟では、グーグルがモトローラ(Motorola Mobility)の買収などを通じて手に入れた特許が使われたと報じられていた。
また、サムスンやHTCをはじめとするアジアの端末メーカー各社の間では、Android関連の訴訟を回避する目的で、マイクロソフトと特許ライセンス契約を結んだり、同社のWindows Phone OS端末の開発を表明する動きが拡がっている。グーグルのシュミット会長は、今回のアジア3カ国(中国、台湾、韓国)訪問を通じて、Android陣営の主要なベンダーとなったこれらの国々のメーカー各社との関係強化を図ったとReutersは伝えている。
【参照情報】
・Google offers support to Android firms in lawsuits - Reuters
・Google tells Android device makers: We'll help you fight lawsuits - TNW
・Google vows to support Android vendors in lawsuits -
・「モトローラを特別扱いすることはない」- グーグルのシュミット会長、韓国でアピール
・HTC、アップルを特許侵害で提訴 - グーグルから譲り受けた特許を利用(Bloomberg報道)
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