地下鉄エリア化加速、東京メトロと都営は2012年に全線エリア化へ
2011.12.05
Updated by Naohisa Iwamoto on December 5, 2011, 17:35 pm JST
2011.12.05
Updated by Naohisa Iwamoto on December 5, 2011, 17:35 pm JST
地下鉄の駅や車内で携帯電話を使えるようにする取り組みの発表が相次いでいる。東京メトロと都営地下鉄は、2012年末までに全線で携帯電話を利用できるようにする。大阪市営地下鉄は一部駅構内でソフトバンクWi-Fiスポットのサービスを開始する。
東京メトロと都営地下鉄を運営する東京都交通局は2012年12月2日に、それぞれ列車内で携帯電話を使えるようにするサービスの提供を発表した。東京メトロは、まず2012年3月までに南北線の本駒込~赤羽岩淵駅の間でサービスを開始する。都営地下鉄では、都営新宿線の新宿~九段下駅の間で、2012年3月にサービスを開始する計画である。
その後、東京メトロは順次提供区間を拡大し、2012年中には全線で提供できるように取り組むとしている。都営地下鉄でも同時期の2012年12月までに一部を除く全線でサービスを開始する。走行中の地下鉄列車内で、メールやインターネット接続が可能になり、都市部の利用者の利便性は大きく高まることになる。東京メトロと都営地下鉄には、この施策とは別に、UQコミュニケーションズのWiMAXサービスを駅やトンネル内で利用できるようにするため、整備工事を進める計画がある(関連記事:東京の地下鉄でWiMAXによるインターネットが可能に)。
ソフトバンクモバイルは2011年12月5日、大阪市営地下鉄の駅構内でソフトバンクWi-Fiスポットのサービスを開始すると発表した。新大阪駅、淀屋橋駅、心斎橋駅、日本橋駅、堺筋本町駅、森ノ宮駅で、12月19日からWi-Fiサービスを利用できるようにする。Wi-Fiの通信機能を持つiPhoneやiPadなどで、電車の待ち時間にWi-Fiによる高速通信が可能になる。
【報道発表資料】
・当社トンネル内における携帯電話利用サービスの提供について
・都営地下鉄の列車内で携帯電話サービスがご利用いただけるようになります
・大阪市営地下鉄の一部駅構内で「ソフトバンクWi-Fiスポット」を提供開始
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