トラフィック過密地帯に100もの小セルを低コストで構築できる「Flexi Zone」
2012.03.09
Updated by WirelessWire News編集部 on March 9, 2012, 00:02 am JST Sponsored by NOKIA
2012.03.09
Updated by WirelessWire News編集部 on March 9, 2012, 00:02 am JST Sponsored by NOKIA
利用者が集中する場所で通信容量を確保するには、スモールセル(小セル)を配置する対策が効果的だ。そのためには、繁華街の中心部や多くの人が集まる建物内に、小型とはいえたくさんの基地局を設置しなければならない。これは非常にコストのかかる作業であり、またセル間の干渉を防ぐための設計や運用にも手間がかかるようになる。
スモールセルを容易に導入・設置できるようにするためのユニークなソリューションが、ノキア シーメンス ネットワークスの「Flexi Zone」である。端的に言うと、最大100までのスモールセルを無線で結び、1つの基地局として管理できる。
▼Flexi Zoneの構成を説明するパネル。アクセスポイントを無線でつなぎ複数のスモールセルを構成する一方、ネットワーク側からは1つの基地局に見えるようにしている
Flexi ZoneのアクセスポイントはLTEとWi-Fi、オプションでHSPAに対応する。それぞれのアクセスポイントがLTEやWi-Fiの端末を収容し、最大100までのアクセスポイントを集約するコントローラーと無線でネットワークを作る。そのため、アクセスポイントには有線の回線は不要で、電源さえあれば自由に設置が可能になる(必要に応じて有線接続も可能)。
アクセスポイント間の制御は、マクロセルとピコセルが協調動作するHetNetの制御などに用いられる「SON」(Self-Organizing Network)の技術を利用して、自律的に行う。
▼Flexi Zoneのアクセスポイント。LTE、Wi-Fi、HSPAに対応する。コントローラーと無線で結んで利用することができるため電源だけで設置できる
MWC 2012のノキア シーメンス ネットワークスのブースではFlexi Zoneのアクセスポイントを展示。ネットワーク図を使ってネットワーク構成を解説し、少ない投資でフレキシブルに通信容量を確保できるネットワークが構築できることを説明していた。
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