「UQ WiMAXが全国的に安定して高速」、MMD研究所の高速サービス実行速度調査
2012.03.30
Updated by Naohisa Iwamoto on March 30, 2012, 17:19 pm JST
2012.03.30
Updated by Naohisa Iwamoto on March 30, 2012, 17:19 pm JST
数十Mbpsの通信速度をうたった新サービスが続々と登場する中、MMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)は各社の高速データ通信サービスの実行速度を計測し、その結果を発表した。それによると、全国で安定して高い実効速度を得られたのはUQコミュニケーションズの「UQ WiMAX」だった。
調査対象の高速データ通信サービスは、NTTドコモが「Xi」(L-09C)、ソフトバンクモバイルが「ULTRA WiFi 4G」(SoftBank 101SI)、イー・アクセスが「EMOBILE LTE」(Pocket WiFi LTE(GL01P))、UQコミュニケーションズが「UQ WiMAX」(AtermWM3600R)である。それぞれ、上記カッコ内に記載したモバイルWi-Fiルーターを用いてテストした。
実行速度が高かったのはUQコミュニケーションズのUQ WiMAXとソフトバンクモバイルのULTRA WiFi 4G。その中でもUQ WiMAXは測定した全国の各地点で、安定して高速な実行速度を得た。一方のULTRA WiFi 4Gは、都市部の建物が林立している場所や半地下のような場所で3G通信になったり通信圏外になったりすることがあり、実効速度が不安定な一面を見せた。LTEサービスのXiは安定した通信が行える結果が得られた半面、実効速度がUQ WiMAXやULTRA WiFi 4Gよりも低い傾向にあった。同じくLTEサービスのEMOBILE LTEは、下り最大75Mbpsの速度を売りにしているにもかかわらず、実行速度は必ずしも高くなく「スペック値に対する実行速度の物足りなさが目立つ」(MMD研究所)結果となった。
調査は、「価格.com ブロードバンドスピードテスト」を用いて、2012年3月16日~3月23日の9時~23時に同じ条件の下で各3回計測し最高速を記録する方法を採った。調査地点は、首都圏がJR横浜駅、JR池袋駅・東口、JR新宿駅・中央東口、JR東京駅・グランスタ、北海道が札幌・大通公園、札幌・歩行空間、東北がJR仙台駅・東口、一番町、中部がJR名古屋駅・北口、地下鉄栄駅、関西がJR新大阪駅、梅田駅、西梅田、中国がJR広島駅の2カ所、広島・紙屋町、九州が博多、博多・天神、博多・中洲。
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