新型iPad発表目前、新たな噂が浮上 - 7.85インチ版、「iPad 2」低価格版など
2012.03.02
Updated by WirelessWire News編集部 on March 2, 2012, 12:11 pm JST
2012.03.02
Updated by WirelessWire News編集部 on March 2, 2012, 12:11 pm JST
来週水曜日(米国時間)のアップル(Apple)発表イベントを控えて、iPadにまつわる噂がいくつか飛び交っている。
そのひとつは、アップルが従来のものよりもひとまわり小型の「iPad」(7.85インチのタッチスクリーン搭載)を開発しているというもの。また、「iPad 3」の発表とあわせて、内蔵メモリー8GB版の「iPad 2」をいまより低価格で販売するのではないか、という噂も浮上している。ただし、どちらの話も例によって台湾業界紙サイトのDigiTimesが報じたもので、過去の例を考え合わせると眉につばして読む必要のあるものと思われる。
現行モデルより一回り小さいiPadの可能性については、2月半ばにWall Street Journal(WSJ)でも報じられていたが、今回のDigiTimes記事では価格が249ドル〜299ドル程度で、アマゾン(Amazon)の「Kindle Fire」や、バーンズ&ノーブル(Barnes & Noble)の「Nook book」といった低価格タブレットに対抗する位置付けのものだという。また価格については249ドル〜299ドルになるとしている。いっぽう、8GB版「iPad 2」については価格が349ドル〜399ドルになるとし、さらに現在499ドルで販売されている16GB版「iPad 2」も449ドル程度に値下げして売られる可能性があるという。
既知のとおり、iPhoneではすでに、新モデルの発売に合わせて旧モデルを価格を下げて提供するというやり方が何度か採られいる。たとえば昨年10月の「iPhone 4S」発売時には、米市場では前モデルの「iPhone 4」が99ドルに、「iPhone 3G」は無料(いずれも携帯通信事業者との2年契約が条件)に変更されていた。
それに対し、7.85インチ版iPadの噂については、複数のブログが否定的な見方を示している。主な理由は、アマゾンなどとのビジネスモデルの違いに由来するものだが、ハードウェアの売上を収益源とするアップルが自社のヒット商品の共食い(cannibalization)リスクを伴う、しかも利ざやのより少ない低価格製品を投入する可能性は少ない。ただし、競合他社からは、iPhone とiPadの中間にあたるサイズのタブレット製品が出され続けていることから、市場シェア維持をねらってこのサイズのモデルを投入する可能性は否定できないとする声も一部では聞かれるという。
【参照情報】
・Rumor Mill Ramps Up Production of Cheaper and Smaller iPads - AllThingsD
・7-Inch iPad? Unlikely. Cheaper 8GB iPad 2? Probably - Computerworld
・Apple To Begin Production Of 7.85 Inch iPad Later This Year According To New Report - Forbes
・アップル、「iPad mini」を開発中 - 8インチ画面搭載か(WSJ報道)
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