OnLiveのリモートデスクトップサービス、Windowsのライセンス契約に違反の疑い
2012.03.09
Updated by WirelessWire News編集部 on March 9, 2012, 10:26 am JST
2012.03.09
Updated by WirelessWire News編集部 on March 9, 2012, 10:26 am JST
マイクロソフト(Microsoft)は米国時間8日、iPadなどのタブレット端末ユーザー向けにWindowsのリモートデスクトップサービスを提供しているベンチャー企業、オンライブ(OnLive)社の動きについて、Windowsのライセンス契約に抵触するものとする見解を示し、すでにオンライブとの間で協議を進めていることを明らかにした。
マイクロソフトのジョー・マッツ(Joe Matz:Worldwide Licensing and Pricing部門バイスプレジデント)氏が同社ブログに掲載した記事(3月8日付)のなかで、Windowsのライセンス契約に含まれる2つの条文を挙げながら、オンライブのサービスがこれらに違反していると指摘。また同氏は「両社は積極的に交渉を続けており、マイクロソフトはオンライブが正式なライセンス契約を結ぶことを望んでいる」と話している。
オンライブが提供する「OnLive Desktop」サービスは、iPadやAndroidタブレットなどのユーザーが、同社のクラウドサーバー上で動作するWindowsデスクトップにアクセスし、「Microsoft Office」のソフトウェア(「Word」「Excel」など)などを利用できるようにするというもの。このサービスがWindowsのライセンス条件に違反しているとする指摘がすでに一部の専門家の間などから出されていたが、マイクロソフト関係者がこの件に言及したのは今回が初めて。
オンライブを立ち上げたスティーブ・パールマン(Steve Perlman)氏はかつてアップル(Apple)で「QuickTime」の開発に携わった後、1995年にWebTVを設立、同社を5億300万ドルでマイクロソフトに売却したことなどで知られる人物。オンライブではもともとオンディマンドのゲーム配信を行っていたが、最近では企業向けのサービス分野にも事業を広げてきている。
【参照情報】
・Microsoft in dispute with OnLive over Windows desktop-on-iPad licensing - ZDNet
・It's OnLive vs. Microsoft over Windows on your iPad - TNW
・Delivery of Desktop-like Functionality through Outsourcer Arrangements and Service Provider License Agreements -
・元QuickTime開発者、iPadでFlashが動くアプリ最新版 - WIRED.jp
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