iOSアプリの無断データ取得問題 - 米下院委員会、アップルなどに質問状
2012.03.23
Updated by WirelessWire News編集部 on March 23, 2012, 10:05 am JST
2012.03.23
Updated by WirelessWire News編集部 on March 23, 2012, 10:05 am JST
一部のiOSアプリで、ユーザーが「連絡先」(アドレス帳アプリ)に登録した個人情報データをユーザーの許可を得ずに取得していることが明らかになっていた問題で、米国下院のエネルギー商業委員会は現地時間22日、34社のアプリ開発元に書簡を送り、この件に関する詳細な情報を提供するよう要請した。
書簡が送られた34社のなかには、ツイッター(Twitter)、フェイスブック(Facebook)、フォースクエア(Foursquare)、そしてアプリ「Find My Friends」を開発しているアップル(Apple)が含まれる。これら34社は、App Storeの「ソーシャルネットワーキング」セクションから選ばれたという。
各社に送られた書簡には、「貴社のiPhoneアプリは、ユーザーのデバイスから取得した個人情報、あるいはユーザーのデバイスに関する情報を転送ないし保存したことはありますか」「モバイル端末の画面を通じてユーザーに伝えた個人情報収集に関するお知らせを、2月8日以前と以降の両方について全て記載してください」など、個人情報とプライバシーに関する8項目の質問が並んでいる。
アップルは、先月8日にSNSアプリの「Path」がユーザーの許可なくiPhone/iPadに登録されている「連絡先」情報を取得・自社サーバーに転送していたことが発覚して以来、議会から詳細情報の提供を求められている。
問題発覚直後の先月15日には、複数の下院議員が同社のティム・クック(Tim Cook)CEOに公開書簡を送付し、個人情報を転送したアプリの数などをたずねていた。また1週間ほど前には、エネルギー商業委員会がアップルに対し、同社の代表をワシントンD.C.に派遣して個人情報保護策について直接説明するよう要請していた。
【参照情報】
・Congress Questions iOS Developers on Privacy, Data Collection - AllThingsD
・U.S. Congress grills 34 iOS developers on compliance with Apple's app privacy policies in official letter - The Next Web
・iOSアプリの「連絡先」データ無断取得問題 - アップルは改善約束、米議会も関心
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