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グーグル、携帯端末の背景情報にもとづく広告配信の特許を出願

2012.03.26

Updated by WirelessWire News編集部 on March 26, 2012, 09:29 am JST

グーグル(Google)が申請中の特許のなかに、通話中の携帯電話端末のユーザーの周りから聞こえる音などを解析し、それを手がかりに広告を出し分けるというアイディアが含まれているとするThe Next Webの報道が波紋を呼んでいる。

「環境条件に基づいた広告」と題されたこの特許出願書は、2008年に申請されたもので、携帯端末に設置されたセンサーを通じて周囲の音、温度、湿度、明るさなどを検出し、関連性のある広告を表示させるとの構想が描かれているという。また、携帯端末で撮影した写真や動画に写っている背景も、同様に解析の対象となるという。

たとえば、雨音が検出された携帯端末に対しては傘の広告を、野球場の音が検出された携帯端末にはスポーツイベントの広告を表示させる、あるいは周囲の温度によってクーラーやコートの広告を表示させるというこの特許申請に対しては、「監視社会を描いたジョージ・オーウェルの小説『1984』を連想させて恐ろしい」といった声も聞かれる。

グーグルはこうした報道に対し、「我々は、社員が思いついた様々なアイディアを元に特許を出願している。なかには実現するものもあればしないものもある。出願中の特許申請から今後のサービスを推測することは必ずしも妥当でない」とコメントしているという。

【参照情報】
Google wants to serve you ads based on the background noise of your phone calls - The Next Web
Google Patent Would Listen to Background Noise in Your Calls to Personalize Ads - GIZMODE
Google looks to patent tech that listens to calls to promote ads - CNET
Google patents imagined by the Big Brother: wants to track background sounds in private calls for ads - Phone Arena

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