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グーグル、独自ブランドのAndroidタブレットは「オンライン直販」に - WSJ報道

2012.04.02

Updated by WirelessWire News編集部 on April 2, 2012, 09:15 am JST

グーグル(Google)が、アップル(Apple)の「iPad」やアマゾン(Amazon)の「Kindle Fire」に対抗するタブレット端末の今年中の投入を目指しており、またこの流通に関してオンラインサイト経由での消費者への直販を計画していると、Wall Street Journal(WSJ)が伝えている。

グーグルによる独自ブランドのタブレット端末開発の噂は、2年ほど前から何度か浮上。最近では、グーグルがアスース(Asus)と共同で端末を開発しており、今年の5月ないし6月にこれを発売する予定とする関係者の話が台湾DigiTimesで伝えられていた。

この話題に関して、Wall Street Journalでは30日付け記事で、グーグルがタブレット端末販売用のオンラインストアを設け、消費者に直接を販売することを検討していると記している。製品の発売時期は今年中の見込みだが、オンラインストアの開設時期などの詳細は不明だという。

WSJがグーグルが「オンライン直販」を選ぶ理由として、タブレットでは携帯通信事業者が直接関与する必要のないWi-Fi接続のみの製品がいまのところ主流となっていること、さらに一般の小売網ではアップルの影響力が強く、Android端末の取り扱いについて店頭での陳列などで「割りを食う」可能性が高いことなどを挙げている。

グーグルは過去に、自社ブランドのAndroidスマートフォン「Nexus One」についてオンライン直販を試みたことがあったが、携帯電話機では必須となる携帯通信キャリアの協力が得られず大きな成功は収められなかった。

また、WSJは今回、アスースに加えて、サムスン(Samsung)も、グーグルブランドのタブレット端末の共同開発にあたっているとしており、さらにモトローラ(Motorola Mobility)から製品が出る可能性も示唆している。

DigiTimesが先に伝えていたアスース製端末については、7インチ液晶画面を搭載し、Kindle Fireに対抗するため価格は199ドルに設定される見込み。一方CNETは、価格について、149ドルから199ドルの間になるとの話を紹介している。いずれにせよ、端末価格はiPadより大幅に安くなる見込みで、Kindle Fireの購入者層が主なターゲットとみられるという。

【参照情報】
Google Heightens Rivalry With iPad - Wall Street Journal
With Tablet Plan, Google Goes After Apple and Amazon - New York Times
Google said to launch tablet via its own online store - CNET
Nexus redux? Google to sell its own tablets - GigaOM
Google 7-inch tablet PCs to bring price-cut pressure on other vendors - DigiTimes
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