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米ライトスクェアード「自己破産の申請も視野に」- P.ファルコーネ氏(Reuters報道)

2012.04.05

Updated by WirelessWire News編集部 on April 5, 2012, 11:30 am JST

GPS機器への干渉問題から4G通信網の構築計画が頓挫しかかっているライトスクェアード(LightSquared)の今後について、同社の大株主である米ヘッジファンド、ハービンガー・キャピタル・パートナーズ(Harbinger Capital Partners)のフィリップ・ファルコーネ(Philip Falcone)氏が、「選択肢の1つとして、自己破産の申請も真剣に検討している」と語ったとReutersが伝えている。

ライトスクェアードは、全米をカバーする高速無線通信網を構築・展開し、このサービスを通信事業者などに卸売する計画を進めようとしてきた。だが、この計画に対しては、GPS機器への干渉を懸念する関連業界各社や軍・政府の関係者などから、反対の声が上がっていた。これを受けて、米連邦通信委員会(FCC)は2月、GPS機器への干渉問題に解決のメドが立たないとして、ライトスクェアードに与えていた計画の仮承認を撤回すると発表。同社はこれに対し、GPS機器への干渉は、自社が利用予定の周波数帯を通過する電波がGPS用の周波数帯にはみ出しているわけではないとし、技術的な問題の所在がGPS機器の設計にあると反論。あわせて、FCCに対し、別の周波数帯利用を認めるよう求める動きなどを見せている。

Reutersによると、ライトスクェアードは2011年1〜9月の間に4億2700万ドルの赤字を計上。また、同社への投資の評価見直しなどにより、ハービンガー・キャピタル自体の価値も昨年にほぼ半減、今年2月にはさらに約3割も減少。なお、一時は最大で260億ドルにまで達していた同ファンドの資金も、最近では40億ドル程度にまで落ち込んでいるという。

ファルコーネ氏は、ライトスクェアードには今年末までの運転資金が手元にあるとし、またたとえ同社が破産申請したとしても経営権は引き続き保持できるだろうと説明。さらに、GPS干渉問題がなんらかの形で解決されれば、ライトスクェアードが免許を保有する周波数帯の価値は再び上昇に転じると、強気の見方を示したという。

【参照情報】
Exclusive: Falcone mulls voluntary bankruptcy for LightSquared - Reuters
Falcone Says Bankruptcy Is an Option for LightSquared - Bloomberg
Falcone Considers Bankruptcy for LightSquared - WSJ
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