メキシコシティは4月3日(現地時間)、ブラックベリー向けの緊急地震速報アプリケーションを発表した。無料で配布される。メキシコでは1985年9月に発生したマグニチュード8.0の地震で約1万人が死亡しており、最近でも昨年12月にメキシコ南部でマグニチュード6.5、今年3月20日にはマグニチュード7.4の地震が発生して死者や負傷者が出ていて、防災への関心が極めて高い。
国立地震サービス(NSS)がマグニチュード6.5以上の地震を感知するとブラックベリーへ警報が送られ、いわゆるマナーモード設定中であっても着信音が鳴動し、バイブレーションも起動する。ブラックベリーが選択された理由は、同報で迅速に警報を送ることができるためとのこと。将来的には警報を市内のサイレンに送って鳴らすようにする計画。警報は最大で揺れの50秒前に受信できる。
従来は、メキシコ国立自治大学(National Autonomous University)が開発した地震警報サービスしかなく、利用者は地方行政機関の一部などに限定されていた。3月の地震では、この警報サービスを利用していた機関の職員が、揺れの前に避難する時間が十分にあったと評価しているようだ。
【参照情報】
・Blackberry earthquake app rolled out in Mexico
・Mexicans get earthquake-alert app for BlackBerrys
・Mexico City offers free app for BlackBerry users that will warn of approaching earthquakes
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