フェイスブック、モバイル分野の強化続く - クーポンサービスのベンチャー買収
2012.04.16
Updated by WirelessWire News編集部 on April 16, 2012, 09:55 am JST
2012.04.16
Updated by WirelessWire News編集部 on April 16, 2012, 09:55 am JST
フェイスブック(Facebook)は米国時間13日、モバイル端末ユーザーを対象にしたクーポンサービス事業を手がけるタグタイル(Tagtile)を買収すると発表した。
タグタイルは米サンフランシスコのベンチャー企業で、同社のサービスは顧客となる小売店舗などにセンサー付きの小型ユニットを設置し、同社が提供するスマートフォン・アプリを導入したユーザーがこのユニットにスマートフォンをかざすだけでポイントがもらえたり、割引が手に入るという仕組み。同時に、ユーザーはFacebookやTwitter経由でチェックイン情報を簡単に共有できるため、導入店舗にとっては販促にも役立つという。
独自に「Offer」というサービスを提供しているフェイスブックとしては、このタグタイルのサービスとOfferとを組み合わせることで、フォースクウェア(Foursquare)などが先行しているローカルコマース分野での自社の取り組みを強化できる可能性があるとGigaOMは指摘。ただし、NFC技術を搭載するスマートフォンの普及が見込まれ、QRコードをつかった同様の仕組みもあるなかで、タグタイルの小型ユニットをつかった手法自体は長期的には疑問符が付くと述べている。
また、フェイスブックが先週インスタグラムを10億ドルで買収すると発表したことで、却って同社のモバイル分野に関する取り組みの遅れが浮き彫りになったという見方も出ており、このタグライン買収も、そうしたモバイル分野強化の一環という指摘もある。
【参照情報】
・Facebook buys Tagtile, continues to focus on mobile - GigaOM
・Facebook Ups The Mobile Ante Again; Buys Mobile Loyalty, Rewards Startup TagTile - TechCrunch
・フェイスブック、初の大型買収 - 写真共有アプリのインスタグラムを10億ドルで
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