サムスン、アップルを新たに提訴 - 和解交渉合意の2日後に
2012.04.20
Updated by WirelessWire News編集部 on April 20, 2012, 10:43 am JST
2012.04.20
Updated by WirelessWire News編集部 on April 20, 2012, 10:43 am JST
モバイル端末にからむ特許訴訟を続けているアップル(Apple)とサムスン(Samsung)は、米国時間16日に両社CEO同士の和解交渉に向けた話し合いの実施に合意したばかり。だが、サムスンは現地時間18日、この合意が成立した訴訟が争われているカリフォルニア北部地区連邦地裁で、新たにアップルを相手取った訴訟を起こした。
新たな訴えは、2月にアップルがサムスンを相手取って起こした訴訟に対する反訴にあたるもの。両社間の訴訟はモバイル端末が争点になることが多いが、今回の訴訟ではサムスンが、iPhoneやiPadに加え、iPod、Mac、Apple TV、iCloud、iTunesといった幅広い製品・サービスについて、自社が保有する特許権の侵害にあたると主張している。
今回問題とされた特許権は8件で、うち5件はサムスン自身が申請したもの、残り3件は日立などから同社が購入したものだという。また、2件は「必須標準特許」と呼ばれるもので、業界標準に準拠するために必要であることから、「公平、妥当、非差別的」(fair, reasonable, and non-discriminatory: FRAND)という原則にのっとったライセンス提供が求められている。
サムスンはこれまでにも、自社で保有する必須標準特許への侵害を理由にアップルを訴えており、支配的な立場の濫用を禁じたEU条約に違反する可能性があるとしてEU当局から調査を受けていた。
【参照情報】
・Samsung asserts eight more patents against Apple in California, including two FRAND patents - Foss Patents
・The Samsung-Apple patent showdown isn't over yet - GigaOM
・Samsung claims eight more patent infringements by Apple - CNET
・アップル、サムスンの特許権訴訟 - 両社CEOが和解交渉へ
・アップル、4件の特許侵害でサムスン「Galaxy Nexus」の販売仮差し止めを新たに請求
・欧州委員会、サムスンを本格調査へ - 「FRAND」特許濫用の疑いで
・アップルとサムスンで利益の95% - 寡頭化が進むスマートフォン市場
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