フェイスブック、1-3月期は経費増加で利益減少 - 登録ユーザー数9億人を突破。
2012.04.24
Updated by WirelessWire News編集部 on April 24, 2012, 10:24 am JST
2012.04.24
Updated by WirelessWire News編集部 on April 24, 2012, 10:24 am JST
米ナスダック(Nasdaq)市場への株式上場を控える世界最大のソーシャルネットワーク、フェイスブック(Facebook)が米証券取引委員会(SEC)への申請書類を更新、2012年第1四半期の利益が12%減少(前年同期比)したことが現地時間23日に明らかになった。
同期の売上高は10億6000万ドルで、前年同期比45%増を記録したものの、成長率自体は前四半期(10-12月期)の55%から減速。また純利益は2億500万ドルで、前年同期の2億3300万ドル、前四半期の3億200万ドルをいずれも下回った。利益の減少は経費の増加によるもので、同期には開発費などに6億7700万ドルを計上。この使途の多くは広告事業強化に向けた新ツールの開発などで、この投資からのリターンは今年後半以降になりそうだとするEMarketerアナリストの見方、ならびに「1-3月期は過渡期だった」とするコメントがBloombergでは紹介されている。なお、同社の社員数は前年同期から46%増え、3539人になっているという。
同サービスの登録ユーザー数は9億100万人で前年同期から2倍近く増加。このうちアクティブユーザーの数は5億2600万人で前年同期から41%増。またフェイスブックが新たに設けた「ユーザー1人あたりの月間売上」という指標によると、現在この金額は1ドル21セントだという。
売上構成比については広告収入が全体の82%(前期から1%低下)を占め、またゲームメーカー、ジンガ(Zynga)からの手数料収入も11%と、前年同期の13%から低下している。
なお、今月はじめに発表したインスタグラム(Instagram)の買収について、フェイスブックは買収金額10億ドルの内訳を明らかにしており、それによると同社株式2300万株および現金3億ドルを支払いにあてるという。
【参照情報】
・Facebook First-Quarter Profit Drops as Costs Almost Double - Bloomberg
・Facebook Profit Slips on Higher Expenses - WSJ
・Facebook Passes the 900 Million Monthly Users Barrier - Digits (WSJ)
・フェイスブック、マイクロソフトからAOL特許の一部を5億5000万ドル で取得
・フェイスブック、初の大型買収 - 写真共有アプリのインスタグラムを10億ドルで
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら