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利益減少、積極投資継続、経営陣の世代交代 - 岐路に立つファーウェイ

2012.04.26

Updated by WirelessWire News編集部 on April 26, 2012, 11:06 am JST

ファーウェイは中国時間25日に開いたアナリスト向けの説明会のなかで、スマートフォン市場やクラウドコンピューティング市場でのシェア拡大を視野に、今年の研究開発費を前年比で20%増やすとの考えを明らかにした。

これにより、同社の研究開発費は前年度の37億6000万ドルから45億ドルまで増加する見込み。昨年の増加率(対前年比)が34%であったことから、研究開発費増加のペースはやや鈍る格好だが、この点について、同社のシュー・ジジュン(Xu Zhijun)共同CEOは、競合企業と技術力で肩を並べるようになった現在でも、研究開発への投資をさらに積極的に進める姿勢を示した。

ファーウェイは23日に行った決算発表で、2011年には売上が約12%増加したものの、スマートフォンやタブレット端末などの新製品投入に関わる費用や研究開発費の増加、為替(人民元の上昇)の影響などで純利益が53%減少したとしていた。なお、今年の見通しについては15~20%の売上増加を目標としているという。

また同社は経営陣の若返りにも着手している。同社は昨年から、3人の会長代理兼共同CEOが6か月ごとに交代で経営責任者を務めるというローテーション制度を開始。創業者で長らくCEOを務めていたレン・ジェンフェイ(Ren Zhengfei:任正非)氏は現在、会長代理の立ち場から、いずれも40代と若い3人の幹部--シュー・ジジュン氏、グオ・ピン(Guo Pin)氏、フー・ホウクン(Hu Houkun)氏--の育成にあたっているという。

中国を代表するテクノロジー企業として、通信機器分野でエリクソン(Ericsson)に次ぐ第2位のメーカーにまで成長した同社だが、さらなる成長を目指し、このところ消費者向けのスマートフォンなど新分野への事業拡大に力を入れている。また通信機器関連市場では、米国市場への進出という以前からの課題も残っており、経営陣の世代交代を進めながら経営の透明性を高めていく考えともみられる。

【参照情報】
Huawei Expects Sales to Rise 20% This Year on Smartphones - Bloomberg
Huawei Plans 20% Rise in R&D Spending - WSJ
Huawei Founder Ren Splits CEO Role With Rotating Panel - Bloomberg
Huawei Net Drops 53% as the Yuan Strengthens -
Huawei launches shrink margins - FT

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