フィンランド、「全国民ブロードバンド接続」実現に向けて前進 - 7月から法律施行
2012.05.09
Updated by WirelessWire News編集部 on May 9, 2012, 10:51 am JST
2012.05.09
Updated by WirelessWire News編集部 on May 9, 2012, 10:51 am JST
インターネットへのブロードバンド接続を「国民の権利」とするフィンランドで、この7月から「国民皆接続」の実現に向けた法律が施行されるという。
同国政府は以前から、2015年末までに500万人を超える全国民が100Mbpsのブロードバンド回線を使えるようにするとの方針を打ち出しており、この目標実現に向けた暫定措置として、7月1日には同国内で営業するすべての通信事業者に対し、最低でも1Mbpsの通信回線を顧客に提供することを義務付けた法律が施行されるという。
この件について、フィンランドのスヴィ・リンデン(Suvi Linden)通信相は英BBCに対し、「フィンランド国民の日常生活のなかでインターネットが果たす役割を考えた。インターネット上のサービスは、もはや娯楽目的のものにとどまらない」とコメントしている。
BBCによると、フィンランドではすでに全人口の約96%がインターネットを利用できる環境にあり、7月に施行される法律を受けて接続サービスが提供される世帯数は約4000世帯に過ぎないという。
インターネットへの接続を「国民の基本的人権」のひとつとしている国はフランスなどほかにもいくつかあるが、具体的に「ブロードバンド接続」を挙げている国はフィンランドが初めてだという。
【参照情報】
・1Mb Broadband Access Becomes Legal Right - lye
・Finland makes broadband a 'legal right' - BBC
・Finland makes 1Mb broadband access a legal right - CNET
・ノキア不振の影で... - フィンランド経済に「復調の兆し」(編集担当メモ)
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