世界の携帯通信事業者売上ランキング - 2011年第4四半期(上位20社)
2012.05.18
Updated by WirelessWire News編集部 on May 18, 2012, 12:12 pm JST
2012.05.18
Updated by WirelessWire News編集部 on May 18, 2012, 12:12 pm JST
世界の携帯通信事業者などが加入する業界団体GSMA。その関連会社である調査会社Wireless Intelligenceから、2011年第4四半期の売上を元にした携帯通信事業者各社のランキングが発表されている。
日本の各社は、NTTドコモが6位(売上高122億ドル/加入回線数5970万回線)、au(KDDI)が11位(同57億ドル/3430万回線)、ソフトバンクモバイルが12位(同48億ドル/2780万回線)にランクイン。いずれも回線数の少なさ(国内だけ、という営業範囲の狭さ)を考え合わせると、海外の事業者にくらべてかなり高い売上を稼ぎ出していることがわかる。たとえば、NTTドコモと米ドルベースの売上高で肩を並べるテレフォニカ(第5位)では、回線数がざっと4倍の2億3870万件となっている。
この話題を採り上げたGigaOMでは、やはり自国の事柄に焦点をあてていて、ベライゾン・ワイアレス(2位)の売上が片方の親会社であるボーダフォン(3位)のそれを抜いた、という見出しの記事を出している(ボーダフォンはベライゾン・ワイアレス株式の45%を保有)。
そのほかには、中国の下位2社ーーチャイナ・ユニコム(15位)が31.4%、チャイナ・テレコム(19位)が55.6%と前年同期から大幅に売上を伸ばしたのに対し、首位のチャイナ・モバイルの伸びが13.8%に留まったこと、またソフトバンクモバイルの売上の伸びが18.8%を記録し、テレコムイタリア(13位)を追い抜いたことなどにも言及している。
中国市場については、同四半期に3G契約者の合計数が2億件(回線)を超え、全体の22%にまで上昇。新規加入者の75%が3G回線のユーザーとなっており、増加件数では同期だけで2740万件を記録。なかでもチャイナ・ユニコムでの3G売上は182.3%も伸びて、金額ベースで52億ドルと売上全体の3割を超える水準に達したと、Wireless Intelligenceは指摘している。
これと対照的に、深刻な経済危機に直面する欧州市場で事業を展開する各社はいずれも苦戦が続いており、ボーダフォン(3位、-3.1%)、テレフォニカ(5位、-0.1%)、ドイツテレコム(-5.1%)、フランステレコム(8位、-1.9%)、テレコムイタリア(13位、-5.0%)といずれも売上が減少し、域外で展開する事業でも相殺できていないといった印象。ただし、ここには為替レートの変動も関係しているのかもしれない。また、傘下のT-モバイルUSAが大苦戦のドイツテレコムのように、各社それぞれに異なる事情もあるのかもしれない。
【参照情報】
・Chinese sales soar on 3G take-up - Wireless Intelligence
・Verizon is now bigger than parent Vodafone - GigaOM
・【図・グラフ】世界の携帯通信事業者ランキング (上位20社:加入件数順)
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