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米ケーブルテレビ5社、Wi-Fiローミングで提携 - 約5万のアクセスポイントを統一ブランドで提供

2012.05.22

Updated by WirelessWire News編集部 on May 22, 2012, 11:08 am UTC

CableWiFi
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米国のケーブルテレビ大手5社は現地時間21日、各社のブロードバンド接続サービスに加入するユーザーが、各社が展開するあわせて5万カ所のWi-Fiホットスポットを自由に使えるようにするために提携したことを発表した。

この取り組みへの参加を表明したのはコムキャスト(Comcast)、タイムワーナー・ケーブル(Time Warner Cable)、ケーブルビジョン(Cablevision)、コックス・コミュニケーションズ(Cox Communications)、ブライトハウス・ネットワーク(Bright House Networks )の5社。各社は今後数か月以内に、それぞれが独自ブランドで運営しているWiFi接続サービスを相互乗り入れ可能とし、各社のブロードバンド契約者が他社のWi-Fiホットスポットを使えるようにしていくという。

コムキャスト、ケーブルビジョン、タイムワーナーの3社はすでに2010年からWi-Fiローミングサービスを実施しているものの、いずれも異なるブランドで展開しているため、加入者の利用率は低いという。新たな提携の元ではサービスの名前を「CableWiFi」に統一し、同じIDをつかって自動接続できるようにすることで、利用促進を図る考えが示されている。

「CableWiFi」はまずニューヨーク市とその周辺、ロサンジェルス(カリフォルニア州)、フィラデルフィア(ペンシルバニア州)、オーランド、タンパ(いずれもフロリダ州)などで展開され、各社のユーザーは約5万か所のWi-Fiスポットを利用可能になるほか、将来的には他の地域にもサービスを広げていくという。

2008年の経済危機に端を発した景気の低迷が続き、さらにネットフリックス(Netflix)をはじめとするウェブベースの動画ストリーミングサービスが拡充するなかで、ここ数年はケーブルテレビを解約してより廉価なサービスに切り替える、いわゆる「コードカッター」の流れが進んでいる。

今回の5社の動きは、こうした流れに歯止めをかけるための付加価値充実と捉えられるが、この話題を採り上げたGigaOMでは、Wi-Fiローミングが大規模に進めば、その分「Wi-Fiオフロード」の流れも進み、ネット動画などのデータトラフィックによる負荷増大に頭を悩ます携帯通信事業者にもプラスに働く、との見方を記している。

いっぽう、ベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless)の親会社にあたるベライゾン・コミュニケーションズ(Verizon Communications)やAT&Tでは、ケーブルテレビ事業者と競合する固定ブロードバンド接続サービスやコンテンツ配信サービスをそれぞれ提供している(ベライゾンは「FiOS TV」、AT&Tは「U-verse」のブランドで提供)。このことから、今回発表された大規模なWi-Fiローミングの動きが、ケーブルテレビ事業者、固定線通信事業者、携帯通信事業者という3者に力関係に今後どういった影響を及ぼすかという点も注目される。

【参照情報】
Five Cable Firms to Share Wi-Fi Hot Spots - WSJ
5 cable companies cut the cord, offer free Wi-Fi roaming - GigaOM
Cable companies expand free Wi-Fi - CNET
Cable companies agree to nationwide Wi-Fi roaming deal - Fierce Wireless
US cable operators to link wireless networks - FT
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ワイアレスと固定回線というブロードバンド・ビジネスの2つの領域の境界が曖昧になると同時に、ブロードバンド市場全体での競争低下につながると懸念する見方も出ている。

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