HPの「webOS Enyo」開発チーム、中核メンバーがグーグルに移籍へ(The Verge報道)
2012.05.25
Updated by WirelessWire News編集部 on May 25, 2012, 16:07 pm JST
2012.05.25
Updated by WirelessWire News編集部 on May 25, 2012, 16:07 pm JST
ヒューレット・パッカード(以下、HP)でwebOS関連のアプリ開発フレームワーク「Enyo」の取り組みを率いていた開発チームの中核メンバーがグーグルに移り、来月から同社で仕事を始めることになったとThe Vergeなどのテクノロジー系ブログが伝えている。
Enyoとは、webOS用のHTML5ベースのアプリケーション開発用フレームワークで、HPでは現在オープンソース化を進めようとしている。Ars Technicaによると、HPは今年はじめに、EnyoのソースコードをApacheライセンスで一般に公開したという。
グーグルへの移籍が明らかになったのはEnyoプロジェクトを率いるマット・マクナルティ(Matt McNulty)氏など5〜6人で、グーグルでどのような仕事に携わるかはいまのところ不明。この点について、The VergeやAllThingsDでは、Chrome OSの関連のHTML5アプリに係わるプロジェクト、もしくはAndroid開発チームに加わる可能性などを指摘。後者については、Androidの設計責任者であるマティアス・デュアルテ(Matias Duarte)氏が以前、webOSの前身であるPalm OS開発を率いていたことなどが根拠として挙げられている。
いっぽう、HP側ではこれまで通りプロジェクトを進める意向で、2012年後半にOpen webOSのVersion 1.0.をリリースする予定には変更はないとの声明をThe Vergeに送付したという。既報の通り、HPでは約2万7000人にも上る大規模な人員削減策が発表したばかり。
また、Enyo開発の中核メンバーの加入後に、グーグルが同プロジェクトをサポートしていくことになるかどうかは不明だという。
【参照情報】
・Exclusive: HP's core webOS Enyo team is going to Google - The Verge
・Google Hires Away HP's WebOS Enyo Team - AllThingsD
・Team behind webOS Enyo framework reportedly leaving HP to join Google - Ars Technica
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