フェイスブック、Operaの買収を検討か - 狙いはやはりモバイルブラウザー
2012.05.28
Updated by WirelessWire News編集部 on May 28, 2012, 10:22 am JST
2012.05.28
Updated by WirelessWire News編集部 on May 28, 2012, 10:22 am JST
世界最大のソーシャルネットワーク、フェイスブック(Facebook)が、パソコンおよびモバイル端末向けのウェブブラウザを提供するオペラ(Opera Software)の買収を検討していると、Poket-lintブログが伝えている。
オペラが提供するブラウザーのなかでも、近年はモバイル端末向けの「Opera Mini」の人気が高く、同アプリの導入数はあわせて2億件にも上るという(2012年第1四半期/他社ブランドで出されたものや携帯通信事業者がインストールして出荷したものも含む)。また、オペラではすでに携帯端末メーカーからのライセンス収入として180万ドル(2012年第1四半期、前年対比約2.5倍増)、広告収入として690万ドル(同期、前年対比約3倍増)と、金額は少ないながらも売上をあげていることなどから、とくにモバイル分野での収益化に向けた取り組みの遅れが指摘されるフェイスブックにとっては有力な補強材料となり得るとVenture Beatなどでは指摘している。
フェイスブックとしては、オペラを買収すれば同社製品のユーザーベースや売上(あわせて4690万ドル:2012年第1四半期)のほか、約700人いる人材も獲得できることから、独自で開発を進めるよりも短期間で製品を市場に出せるとのメリットも挙げられている。
今月18日に株式公開を済ませたフェイスブックでは、現在多額の資金を手にしており、その使途をめぐっては大半が企業やサービスの買収に使われるのではないかという見方も出ている。またこのOpera買収の可能性とは別に、同社が独自のスマートフォン開発を加速させているという話がNYTimesで報じられるなど、世界で9億人を超える同社のも倍する分野での動きに対し、これまで以上に大きな注目があつまりつつあるようだ。
【参照情報】
・Is Facebook about to buy Opera to create own Facebook browser? - Pocket-lint
・Facebook's next big buy could be browser maker Opera - Venture Beat
・Facebook in talks to buy browser company Opera, says report - CNET
・フェイスブック、「独自スマートフォン開発」の可能性再浮上(NYTimes報道)
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