2012年1Q、富士通がアップルを抜き出荷シェアトップに--IDC Japan調べ
2012.06.27
Updated by Naohisa Iwamoto on June 27, 2012, 17:45 pm JST
2012.06.27
Updated by Naohisa Iwamoto on June 27, 2012, 17:45 pm JST
IDC Japanは2012年6月27日、2012年第1四半期の国内携帯電話市場における出荷台数を発表した。第1四半期の出荷台数は、前年同期比17.3%増の1016万台。ベンダー別出荷台数シェアでは富士通がアップルを僅差で抑えてトップに立った。
国内携帯電話市場は、3四半期連続で1000万台を超える出荷を記録した。この要因はスマートフォン需要の急拡大で、IDC Japanでは「先進ユーザー層に限らず、一般ユーザーへも広がりを見せ」ていることを挙げている。スマートフォン比率は総出荷台数の64.5%を占めた。
ベンダー別では、富士通が23.1%のシェアを獲得してトップに立った。富士通はNTTドコモとauに対して「ARROWSシリーズ」を提供し、これが好調だったことが要因。2位はiPhone 4Sが着実に支持を得ているアップルで22.2%だった。アップルは前期の1位から僅差ながら2位にランクダウンしてしまった。3位はシャープ(15.6%)、4位はパナソニックモバイルコミュニケーションズ(10.4%)、5位は京セラ(9.1%)という順位だった。
今期の特徴としてIDC Japanでは中国ベンダーのシェアが着々と拡大していることを挙げている。スマートフォンの好調さと同時に、ゼロ円販売で提供するような低価格帯モデルの出荷台数も拡大傾向にあり、こうしたモデルを提供する中国のZTEやファーウェイのシェアが伸びている。調査結果では、ZTEとファーウェイを合わせたシェアは第1四半期で4.5%にまで拡大し、6位以下を合計した19.6%のシェアの4分の1近くを占めるに至った。
【報道発表資料】
・2012年第1四半期 国内携帯電話市場規模を発表
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