アップルの「グーグル離れ」、中国向けiPhoneでも - バイドゥ検索を追加へ
2012.06.08
Updated by WirelessWire News編集部 on June 8, 2012, 10:29 am JST
2012.06.08
Updated by WirelessWire News編集部 on June 8, 2012, 10:29 am JST
Bloombergが関係者の話として伝えたところによると、アップル(Apple)が中国のiPhoneユーザーに提供する検索サービスのオプションにバイドゥ(Baidu、百度)を追加することになりそうだという。両社の提携は以前から噂されていたが、来週行われるアップルの開発者向けイベント「Worldwide Developers Conference」(WWDC)で発表される見通しだという。
この追加が実施されれば、中国のiPhoneユーザーはSafariブラウザから直接バイドゥのサービスを利用できるようになり、バイドゥ側でも広告収入の大幅増加が予想されるという。バイドゥは、中国の検索市場で約8割のシェアを押さえている。
アップルにとって、中国市場は現在もっとも重要な市場となっている。同社では以前から中国について「今後、最も大きな成長が期待できる市場」と繰り返してきており、実際1-3月期の売上はすでに世界全体の約2割を占めるようにもなっている。
バイドゥの検索が中国向けiPhoneのデフォルトになるかどうかという点について、Bloombergの取材に応じた関係者の1人は、引き続きグーグル(Google)が採用される可能性が高いと述べている。いっぽう、AllThingsDでは、バイドゥがデフォルトとなる可能性も十分にあると記している。
なおアップルは、iPhoneの地図関連サービスについても、Googleマップに代えて独自の技術を採用し始めており、来週開催のWWDCでは地図アプリの切替を発表する可能性が浮上している。
【参照情報】
・Apple Said to Add Baidu as IPhone Search Engine in China - Bloomberg
・Apple's Embrace of Baidu Would Get a Lot of Love in China - AllThingsD
・Apple could unveil Baidu for iPhone search at WWDC - GigaOM
・Apple and Google Expand Their Battle to Mobile Maps - WSJ
・グーグル、中国のネット検閲に新たな対抗措置 - 制限キーワードを警告
・アップル、次期iOSで「Googleマップ」に代えて自社技術を採用か
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