フェイスブック、位置情報を使ったモバイル広告技術を開発(Bloomberg報道)
2012.06.19
Updated by WirelessWire News編集部 on June 19, 2012, 10:49 am JST
2012.06.19
Updated by WirelessWire News編集部 on June 19, 2012, 10:49 am JST
フェイスブック(Facebook)が、ユーザーの所在地情報をもとにして広告を出し分けるモバイル端末向けの広告配信技術の開発中である可能性が浮上している。
Bloombergは米国時間18日、フェイスブック関係者が取材のなかで「携帯端末は場所と切り離せない存在。そのため、今後のプロダクトの進化が小売業者に何をもたらすかを想像してもらってよい」と述べたことを理由に、同社が「現在地情報に基づいて広告を出し分けるモバイル広告の開発を進めている」と伝えた。
これに対しフェイスブックは、TechCrunchからの問い合わせに対し、「Bloombergの解釈は誤っており、開発を進めていると認めたわけではない」と反論している。
しかしInside Facebookによると、フェイスブックが位置情報に基づいた広告を開発中であるとの情報が情報筋から入ってきているという。また、フェイスブックは昨年1月、位置情報に基づいたターゲティングサービスを提供するRel8tionを買収しており、TechCrunchもこのようなモバイル広告がリリースされる可能性は否定できないとしている。
米国では、モバイル広告の市場規模は昨年から今年にかけ80%成長し、26億1000万ドルに達するとみられている。また、eMarketerの試算では、そのうち半分がグーグル(Google)の懐に入るという。
それに対し、フェイスブックでは既にモバイル端末からのアクセス時間がPCからのアクセス時間を上回っているものの、モバイルに対応している広告商品は「スポンサード・ストーリー」のみであり、PCで表示されるようなディスプレイ広告はない。先月のIPO 公開以来、同社の株価は17%低下しており、増加するモバイルへの対応が今後の課題となっている。
【参照情報】
・Facebook Working On Location-Based Mobile-Ad Product - Bloomberg
・Facebook Did Not Confirm Hyper-Local Mobile Ad Product, But Here's How It Would Target You - TechCrunch
・Facebook looking to introduce real-time location-based ads to monetize mobile market - Inside Facebook
・フェイスブックがアドエクスチェンジ(広告枠取引)を提供へ
・フェイスブック、広告効果への疑問の声に反撃開始
・フェイスブック、「独自スマートフォン開発」の可能性再浮上(NYTimes報道)
・フェイスブックが株式公開 - NASDAQでシステム障害、プライバシー侵害の集団訴訟も
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