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企業のタブレット端末導入は19%、導入予定と検討は計33%--GfK Japan

2012.07.11

Updated by Naohisa Iwamoto on July 11, 2012, 21:05 pm JST

ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK Japan)は2012年7月11日、2012年4月期における企業のタブレット端末導入状況の調査結果を発表した。結果では、タブレット端末を導入済みの企業は19%で、前回調査の2011年10月期に比べて7ポイント上昇していることがわかった。

2012年4月期の調査では、タブレット端末の導入状況は「導入している」が19%(2011年10月期は12%)、「導入を予定している」が17%(同13%)、「導入を検討している」が16%(同14%)となった。導入済みと導入に積極的な企業は合計で、前回調査の39%から今回の調査では52%へと増加し、過半数に達した。「興味はある」とした23%の企業も加えると、4分の3の企業がタブレット端末に前向きな姿勢を示している。業種別では、「建設業」「教育」では「導入している」企業が前回調査から10ポイント以上上昇。また「不動産業」「流通業」では「導入している」が20%強、「導入を予定/検討している」も40%を超え、積極的な導入意向が見られる。

ただし、タブレット型端末が業務に本格的に活用されているかというと、まだその段階には達していないようだ。「導入している」企業のうち、「本格導入」と回答したのは33%で、「一部試験的導入」が58%だった。また「導入を予定/検討している」企業では74%が「一部試験的導入」との回答で、本格導入に向けたテスト的な導入が主流である現状が明らかになった。

「導入している」と回答した企業に向けた導入理由の設問では、「ペーパーレス化によるコスト削減」が最も多い理由として挙げられた。この「ペーパーレス化」は、2011年10月期の調査ではより多くの回答があった「スケジュール管理の効率化」「ノートPCと比べ起動が早く業務が効率化できる」といった理由を一気に追い越してトップに立った。業務用端末のノートPCからの置き換え用途だけでなく、コンテンツビューワーとしての機能でいっそう注目されているようだ。

調査は2012年4月にインターネットで行われた。サンプルは約1800。勤務先で情報システム部門に所属、またはITハードウエア・ソフトウエアの導入に関わっている人を対象に調査を行った。

【報道発表資料】
2012年4月期 企業のタブレット型端末導入状況調査(PDF)

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。