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アップル「2連勝」- 米での対サムスン特許訴訟、「Galaxy Nexus」にも販売仮差し止め命令

2012.07.02

Updated by WirelessWire News編集部 on July 2, 2012, 12:21 pm JST

米サンノゼのカリフォルニア州北部地区連邦地裁で行われているアップルとサムスンとの特許侵害をめぐる裁判で、この訴訟を担当するルーシー・コウ(Lucy Koh)判事は29日、アップル側の主張を認め、Galaxy Nexusの米国での販売仮差し止めを命じる判決を下した。アップルは今年2月、同社が保有する特許権の侵害を理由に、複数のサムスン製端末の販売差し止めを求めていた。

同判事は6月26日に、やはりサムスン製のタブレット端末「Galaxy Tab 10.1」について販売差し止め命令を下していたばかり。ただし、「Galaxy Tab 10.1」はほぼ1年前に発売された製品で、売れ行きのほうもそれほど順調とはいえず、またすでに後継機種も発売されている。

それに対し、「Galaxy Nexus」はグーグルがサムスンをパートナーに開発したAndroidスマートフォン全体のフラッグシップモデルともいえるもの。とくに、純粋なAndroidスマートフォン(通信事業者や携帯電話メーカーが独自に加えるカスタマイズがない状態のもの)の真価を示すという重要な役割を担っている。また、Galaxy Nexusは Android 4.0搭載で出荷された最初の端末であり、先週のGoogle I/Oでは参加者全員に配布されていたという。

TNWによると、今回アップルの主張が認められた主な特許はさまざまな種類の情報をひとつのデータベースに集約した上で探し出すための統合型検索ツールに関するもの(米特許番号米特許8,086,604号)で、同社の「Siri」やグーグルの音声検索などに関連する可能性もありそうだという。

今回の判断について、コー判事は「仮差し止め命令が出されなければ、アップルがスマートフォン市場で相当なシェアを失い、また将来にわたってかなりの額の売上を損なう可能性が高いことをはっきりと示した」と説明しているという。

なお、この判断について採り上げたFOSS Patentsでは、これを受けてサムスンの最新フラッグシップモデル「Galaxy S III」にも影響がおよぶ可能性をあげている。Galaxy Nexusの場合と同様に、Galaxy S IIIでもSiriと競合する技術が使われている可能性が高いというのがその理由。アップルは6月はじめに、今回と同じカリフォルニア州北部地区連邦地裁で「Galaxy S III」の販売仮差し止めを求める訴えを起こしている(争点となる技術も同じ米特許8,086,604号)。

スマートフォン市場でサムスンとアップルの2強化傾向が強まる中、サムスンが満を持して投入した「Galaxy S III」は発売前からに人気が高く、事前予約だけで900万台の注文を集めたことが伝えられていた。また6月21日に発売された米国市場では、在庫確保がままならず、大量の納期遅れの発生なども伝えられていた。

【参照情報】
Samsung Barred From U.S. Nexus Phone Sales In Apple Suit - Bloomberg
Apple scores second legal win vs Samsung in a week - Reuters
Apple granted a preliminary injunction against Samsung Galaxy Nexus sales in U.S. - TNW
Apple wins U.S. preliminary injunction against the Samsung/Google Galaxy Nexus over Siri patent - FOSS Patents
米国でサムスン「Galaxy Tab」の販売差し止め判決
アップル、米への「Galaxy S III」輸入差し止めを求める訴え - 今度は「Siri」関連特許などで
サムスン、「Galaxy S III」発表 - 4.8インチ画面、4コア・プロセッサ、Android 4.0搭載
アップル、4件の特許侵害でサムスン「Galaxy Nexus」の販売仮差し止めを新たに請求

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