サムスン、「Windows RT」搭載タブレットの発売を計画(Bloomberg報道)
2012.07.09
Updated by WirelessWire News編集部 on July 9, 2012, 09:03 am JST
2012.07.09
Updated by WirelessWire News編集部 on July 9, 2012, 09:03 am JST
サムスン(Samsung)が、マイクロソフト(Microsoft)の最新OS「Windows RT」を搭載したタブレット端末を発売する予定だと、Bloombergが米国時間7日付けで報じた。
Bloombergは、匿名の関係者の話として、Windows RTがリリースされる10月をめどに、サムスンが同OS搭載タブレットを発売する見込みとしている。また、この端末にクアルコム(Qualcomm)製「Snapdragon」シリーズのプロセッサが搭載される可能性も挙げている。
Windows RTは、「Windows 8」のARMプロセッサ対応版で、マイクロソフトがWindows OSをARMアーキテクチャーに対応させるのはこれが初めて。アップル(Apple)「iPad」をはじめ、現在多くのタブレットやスマートフォンに採用されているARMチップは、低消費電力が特徴のひとつとされ、Windows RTでも、同OSを搭載した端末はより長いバッテリー駆動時間が期待できる。そのいっぽう、既存のWindows向けソフトウェアとの互換性に関しては、x86アーキテクチャー版のWindows 8に比べて低いとされる。
サムスンは、マイクロソフトのWindows 8開発に関し、初期からパートナー企業として協力、昨年にはマイクロソフトの開発者向け「BUILD」カンファレンスで、同OSを搭載した試作版のタブレットが参加者に配られたこともあった。また先月にはWindows 8 OSを搭載したオールインワンPCやノートPCのようなハイブリッド・タブレットを発表していた。
アップルとの特許訴訟により、米国でグーグル(Google)のAndroid OSを搭載した「Galaxy」シリーズのタブレットやスマートフォンに対する複数の販売仮差し止め命令が出されるなか、Windows RTのサポートはサムスンにとってリスク分散の施策のひとつとも捉えられる。そのいっぽうで、先月半ばにはマイクロソフト自らがタブレット「Surface」を発表、さらにAndroid OSの開発元であるグーグルでも自社ブランドの「Nexus 7」を発表するなど、ここにきてタブレット分野におけるOSベンダーとハードウェアメーカーとの関係が不透明感を増している。
【参照情報】
・Samsung Said to Plan Windows RT Tablet for October Debut - Bloomberg
・Samsung said to develop Windows tablet, loses Galaxy 10.1 ruling - LA Times
・Samsung reportedly developing Windows RT tablet - CNET
・マイクロソフト、開発者向けに「Windows 8」を披露 - サムスン製タブレットの配布も
・マイクロソフト、「Surface」タブレット2機種を発表 - 10.6インチ、次期Windows OS搭載
・マイクロソフトに「ティム・クック」はいるのか? - Asymco
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