アップル、iPhone 5に新型液晶画面採用か(WSJ報道)
2012.07.18
Updated by WirelessWire News編集部 on July 18, 2012, 12:14 pm JST
2012.07.18
Updated by WirelessWire News編集部 on July 18, 2012, 12:14 pm JST
Wall Street Journal(WSJ)が米国時間17日付の香港発の記事で伝えたところによると、アップルの次期iPhoneには、現在のものより薄型の液晶画面が搭載される可能性が高いという。
同記事によると、現在シャープとジャパンディスプレイ、それにLGディスプレイ(LG Display)の3社で、「インセル技術」を使ったタッチスクリーン式液晶画面の量産が始まっているという。
インセル技術をつかった液晶画面は、簡単にいうと、スクリーン自体にタッチ操作用のセンサー膜を組み込んだもので、約0.5ミリ程度の薄型化のほか、画質の向上も期待できる。さらにアップルにとっては部材購買の簡素化にもつながり、さらなるコスト低下にもつながる可能性があるという。
WSJによると、スマートフォン分野でアップルと競合するサムスン(Samsung)の場合、「Galaxy」シリーズのスマートフォンにはバックライトの要らない有機LED画面を採用していることから、最新モデル「Galaxy S III」のような薄型の筐体が可能になっているという。
アップルはディスプレイ関連の新技術採用を積極的に進めており、たとえばまずiPhoneで採用した高細密の「Retina Display」はその後、新型iPadやMacBoo Proにも搭載されるようになっている。ただし、画面の大型化に際しては歩留まり向上の難しさも指摘され、新型iPadではまずサムスン製のパネルが使われたという話もあった。
なお、この話題に触れたIT業界アナリストのロジャー・ケイ(Roger Kay)氏は、ハードウェアの性能向上やデザインの変更だけでは差別化の余地がますます小さくなっていると指摘、またユーザーに新モデルへの買い換えを促す新たな材料を見つけ出すことがアップルにとってはさらに難しくなっているとの考えを述べている。
【参照情報】
・Next iPhone Has Thinner Screen - WSJ
・The next iPhone screen: bigger, but also thinner? - GigaOM
・Thinner Displays Alone Won't Draw iPhone 5 Buyers - Forbes
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