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ノキア4-6月期決算 - Lumiaの売れ行きに薄日、赤字幅拡大も株価は上昇

2012.07.20

Updated by WirelessWire News編集部 on July 20, 2012, 12:13 pm JST

ノキア(Nokia)が欧州時間19日、2012年第2四半期(4-6月期)決算を発表。Symbian端末の売れ行き不振が深刻で赤字幅が拡大したものの、Lumiaスマートフォンの販売台数が400万台と予想を上回ったことから、同社の株価は一時19%程度も上昇したという。

同期の売上は75億ユーロで前年同期比19%減少となったが、アナリスト予想を上回る数字となった。損益については、5期連続の赤字となり、前年同期のおよそ4倍にあたる14億1000万ユーロの損失を計上。営業損益ベースでは8億2600万ユーロの赤字とほぼ予想通りの結果となった。

スマートフォン販売台数は1020万台で前年比で40%ほど減少したものの、Windows Phone OS搭載のLumiaシリーズに限ると同四半期の販売台数は約400万台で前四半期から2倍以上に増加(そのうち北米市場での販売台数が60万台)、アナリスト予想の380万台を上回った。またフィーチャーフォンは7350万台と同2.4%増となったという。

ノキアでは合計2万人を超える人員削減など大規模な組織再編を進めてきたが、この動きを通じた経費圧縮の結果、同社の手持ち現金残高は42億ユーロと、アナリスト予想の37億ドルを上回った。

なお、同社の連結決算対象となっている通信機器メーカー、ノキア シーメンス ネットワークス(Nokia Siemens Networks)の事業については、営業損益が第1四半期の1億4700万ユーロの赤字から、第2四半期には2700万ユーロの黒字へと回復したという。

【参照情報】
Nokia posts $1 billion operating loss for Q2 2012, net cash up $125 million - The Verge
Nokia shares up despite continuing losses - FT
Nokia Jumps Most Since 2008 as Lumia Sales Top Estimates - Bloomberg
Nokia Loss Widens as Smartphone Sales Slump - WSJ
Despite a Loss, Nokia Reports a Windows-Based Lift - NYTimes
ノキアの経営不振、さらに深刻化 - 1万人の人員削減など、新たな組織再編へ
ノキア、1-3月期決算 - スマートフォン出荷台数半減、中国市場でも大苦戦

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