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世界のiOSとAndroid端末普及状況、2012年末までに中国が米国を抜くか

2012.09.12

Updated by on September 12, 2012, 17:30 pm JST

携帯アプリ分析を提供するFlurryによると、2012年7月時点の世界のiOSとAndroid端末は6億4,000万台を超える。iOSとAndroid端末の普及スピードは1980年代にPCが普及したスピードの10倍にもなるという。また1990年台のインターネットブームの倍、ソーシャルネットワークの利用の3倍の速さで普及しているという。

2012年7月時点でiOSとAndroid端末の稼働ベースは、米国が165百万台、中国が128百万台と推定している(図1)。1年前と比較すると上位10カ国のうち9カ国に変動はなく、10位のブラジルがアルゼンチンにとってかわられただけだ。

2011年7月と比較すると、米国と中国が上位2カ国であるのは変わらないが、中国が米国に肉薄する勢いがある。この1年で米国は約3,000万台増加したのに対して、中国は1億台以上が市場に出回った。このペースで考えると、2012年の年末商戦頃には中国が米国を抜くことになるだろう。

▼図1:稼働ベースのiOSとAndroid端末数(2012年7月、国別上位)
201209121730-1.jpg

図2は2012年7月時点の2011年7月時点からの伸び率の高い上位10カ国を示したものだ。中国の伸びが圧倒的だ。中国、ブラジル、ロシア、インドのいわゆるBRICsが10位以内に全て入り、チリ、アルゼンチン、メキシコなどの中南米諸国も多いのが特徴だ。

▼図2:稼働ベースのiOSとAndroid端末増加率(2012年7月時点、過去1年と比較して、国別上位)
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図3は15歳から64歳成人を対象にしたiOSとAndroid端末普及率の上位10カ国を示したものだ。シンガポールが9割を超え、香港、スウェーデンまでが3位。この3カ国は人口が500万人から1,000万人と比較的少ない。一方5位の米国は3億を超える人口を擁している。

▼図3:iOSとAndroid端末普及率(2012年7月時点、15歳〜64歳、国別上位)
201209121730-3.jpg

アプリの利用状況を見てみると、米国の割合が世界の1/3を示している(図4)。米国の影響力がまだ大きいが、2011年7月の52%から2012年7月には36%と比率は落ちている。2位〜10位までの国の割合はこの1年で27%から36%に上昇、されに下位の国の割合も7ポイント上昇している。

▼図4:iOSとAndroidアプリ利用回数(2012年7月と2011年7月、国別)
201209121730-4.jpg

本データにについて

世界のiOSとAndroid端末上で動く20万以上のアプリケーションからのデータによる。Flurryでは、これが9割以上のiOSとAndroid端末での行動を把握していると見込んでいる。

【情報ソース】
2012年8月27日のFlurry Blog
iOS and Android Adoption Explodes Internationally

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