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第2四半期の国内出荷シェアでアップルが首位奪還--IDC Japan調べ

2012.09.12

Updated by Naohisa Iwamoto on September 12, 2012, 17:14 pm JST

IDC Japanは2012年9月12日、2012年第2四半期(4~6月)の携帯電話出荷台数の調査結果を発表した。それによると、国内出荷台数は前年同期比4.2%マイナスとなる778万台だった。ベンダー別出荷台数シェアでは、2四半期ぶりにアップルが首位の座に返り咲いた。

2012年第2四半期の国内携帯電話市場は、4四半期ぶりにマイナス成長になった。IDC Japanではその要因を、半導体を中心とした主要製品の供給不足によりスマートフォンの出荷台数が伸び悩んだこと、次世代iPhoneへの期待から買い控えが起こったことなどを挙げている。携帯電話出荷台数全体に占めるスマートフォンの比率は65.3%で、前四半期からほぼ横ばいとなっている。

ベンダー別では、買い控えにより出荷台数が減少したものの、安定した販売を見せるiPhoneのアップルが首位に返り咲いた。シェアは18.8%だった。ARROWSシリーズの販売が好調な富士通は、前回の1位から順位を下げて2位(シェア14.5%)となった。3位はスマートフォンだけでなく低価格帯の携帯電話なども出荷している京セラがランクイン。サムスン電子が4位、ソニーモバイルコミュニケーションズが5位となった。

今後についてIDC Japanでは、引き続きスマートフォン需要が好調を維持するとの見方を示しながらも、半導体供給不足などからハイエンド端末や次世代iPhoneなどの出荷が一時的に抑制される可能性はあるとしている。

【報道発表資料】
2012年第2四半期 国内携帯電話市場規模を発表

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。