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ドコモ、KDDI、イー・アクセスなど、700MHz帯の早期利用に向け「利用推進協会」を設立

2012.12.03

Updated by Naohisa Iwamoto on December 3, 2012, 18:08 pm JST

NTTドコモ、KDDI、イー・アクセス、沖縄セルラー電話の4社は2012年12月3日、「一般社団法人700MHz利用推進協会」を設立したと発表した。現在、700MHz帯に割り当てられている2種類の通信が、新しく割り当てられた周波数帯に速やかに移行できるように推進措置を取る。

700MHz帯の周波数帯は、2012年6月に総務省がNTTドコモとKDDI/沖縄セルラー電話、イー・アクセスの3グループに新規で割り当てた。この周波数帯には、これまでテレビの無線中継に使う「FPU」と、放送局や劇場、ホールなどで使うプロ用のワイヤレスマイクである「特定ラジオマイク」が割り当てられていた。「一般社団法人700MHz利用推進協会」は、これらを新周波数帯に移行するための移行措置の推進を目的として設立したもの。事業内容は2つ。1つは、700MHzを使用するFPUならびに特定ラジオマイクの新周波数帯への移行措置。もう1つは、700MHzで携帯電話サービスが提供された時に地上デジタルテレビ放送には受信障害が発生する可能性があり、この障害の防止策と発生した場合の解消措置である。

スマートフォンの普及などに伴ってトラフィックが急速に増加しており、携帯電話事業者は新規となる700MHz帯で早期にモバイルブロードバンドサービスを提供したい考え。このため、同周波数帯を利用する通信の新周波数帯への移行を推進する協会を設立した。設立時の正会員はNTTドコモ、KDDI、イー・アクセスの3社。賛助会員として池上通信機、NHKアイテック、オーディオテクニカ、シュア・ジャパン・リミテッド、電波技術協会、NEC、パナソニック システムネットワークス、日立国際電気が名を連ねている。

【報道発表資料】
「一般社団法人700MHz利用推進協会」の設立について(NTTドコモ)

※2012.12.9修正
FPU(Field Pickup Unit)の表記に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。