自宅でビールを作る際には温度管理がすべてだそうで、いつでもどこでも醸造装置の温度管理ができるようになると、ビールの品質が大きく向上するそうだ。いちいち見に行くのが面倒なので何かいいモニター装置はないかと探していたが見つからなくて困っていた人たちが自分たちで作ったのが、BrewBit Model-Tという製品だ。
WiFiでビール醸造装置を遠隔モニターし温度調整を遠隔で行うデバイスだが、ソフトウェアはオープンソースなので他の目的のために改造することも可能。クラウドソーシングのKickstarterで資金調達をしているが、160ドルで1セット入手できる。
ちなみに日本の場合、いわゆる「ビールキット」を買って自宅で自家製のビールを作る場合は、アルコール分が1度未満でなければならない。1度以上のアルコール飲料を製造する場合には税務署長の免許が必要だが、年間の製造見込み量が60キロリットルに達しないと免許は受けられないので、自家製ビールの場合は当てはまりそうにない。免許を受けないで酒類を製造すると10年以下の懲役または100万円以下の罰金で、製造した酒類ばかりか原料や器具まで没収されるという。1度の壁には注意が必要だ。
【参照情報】
・BrewBitのウェブサイト
・BrewBit Wireless Offers Real-Time Monitoring When You're Brewing Booze at Home
・BrewBit: the remote temperature monitor for homemade barley pop
・酒税法第54条
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