中国シャオミー、評価額100億ドルに – 1年間で約2.5倍に

中国シャオミー、評価額100億ドルに - 1年間で約2.5倍に

2013.08.23

Updated by WirelessWire News編集部 on August 23, 2013, 12:52 pm JST

中国のスマートフォンメーカー、シャオミー（Xiaomi）の評価額が100億ドルに達したことが明らかになった。

シャオミーは2010年創業の新興メーカーだが、一部に熱狂的なファンの抱えているとされる。また同社経営陣が明かしているように、スマートフォン端末を比較的廉価（薄利）で提供し、派生するモバイル・Eコマースで儲ける独自のビジネスモデルについても徐々に知られるようになっている。

今回明らかにされた評価額は、同社が先頃完了したシリーズDの資金調達でついたもの。2億1600万ドルを集めた前回の資金調達（昨年6月実施）では40億ドルの評価額がついていたことから、約1年で2.5倍も跳ね上がった計算になる。同社では今回の調達の詳細について9月5日に開催予定のイベントで説明するとしており、出資者などはいまのところ不明。

シャオミーが先月発表していた2013年上半期の業績は、売上が21億5000万ドルと前年の年間売上20億6000万ドルを超える額に達しており、スマートフォンの販売台数も同期間に700万台を超えたという。また今年春には香港と台湾でも製品を投入しており、同社端末のユーザー数は累計で1400万人を超えたという。またEコマースの売上は現在月間320万ドルを超えるレベルに達し、すでに中国第3位のEコマース事業者になっているという。なお同社幹部らは来年中には売上が月間2100万〜2400万ドルまで成長すると見込んでいるとTNWは記している。

TNWでは今月はじめに調査会社カナリス（Canalys）が発表した市場シェアデータが紹介されているが、それによると中国のスマートフォン市場におけるシャオミーのシェアは4-6月期に約5％で、アップルの4.8%を上回り、全体で6位に入ったという。

[TNW]