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アマゾン、 2.4GHz帯を利用した無線通信サービスの実験に参加(Bloomberg報道)

2013.08.23

Updated by WirelessWire News編集部 on August 23, 2013, 13:48 pm JST

アマゾン(Amazon)が独自の無線通信サービス提供を視野に入れた実験をカリフォルニア州の拠点で行っていたことが明らかになったと、Bloombergが米国時間22日に報じた。同社ではこれまでに、Kindle FIreタブレットに続いて、独自ブランドのスマートフォン開発を進めているとする話が伝えられていたが、無線通信関連の話が出たのは今回が初めて。

Bloombergでは、アマゾンがこのテストでグローバルスター(Globalstar)が免許を保有する周波数帯を利用していたとする関係者の話を紹介。グローバルスターでは、同社が権利を保有する衛星通信用周波数帯の80%を通常の携帯通信に転用したい考えで、このための承認を求める申請を昨年11月に連邦通信委員会(FCC)に提出していたという。またFCCでは今後数ヶ月のうちに、この申請の可否を明らかにする見通しとされている。

またこの話に触れたThe Vergeでは、アマゾンの実験がカリフォルニアにある同社Lab126の3カ所のオフィスとその周辺で実施されていたこと、ならびにグローバルスターが展開を視野に入れる「Terrestrial Low Power Service (TLPS) 」について「Wi-Fiよりも高速な通信が可能」と主張されていることなどに言及。さらに、この実験の存在を7月上旬に明らかにしていたTMFアソシエイツ(TMF Associates)のブログ記事にも言及しいるが、同ブログでは「グローバルスターの保有する周波数帯について、同社が「クリアワイヤ(Clearwire)のそれよりも価値が高い」と主張していることや、またTLPS用の帯域22MHzに最低でも20億ドル程度の価値があるなどと記している。

いっぽう、dailywireless.orgではグローバルスターのTLPSについて、2.4GHz帯にあるチャネル14を利用するものなどと説明している。

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[dailywireless.org]

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[dailywireless.org]

【参照情報】
Amazon Is Said to Have Tested a Wireless Network - Bloomberg
Amazon tried out 'transformative' new wireless network for future products - The Verge
What is Amazon's "transformative consumer broadband application"? - TMF Associates
Amazon & Globalstar Test Wireless Service - dailywireless.org

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