ブラックベリー、メッセンジャーサービス事業の子会社化を検討(WSJ報道)
2013.08.28
Updated by WirelessWire News編集部 on August 28, 2013, 12:49 pm JST
2013.08.28
Updated by WirelessWire News編集部 on August 28, 2013, 12:49 pm JST
経営不振が続くブラックベリー(BlackBerry)が、自社のメッセンジャーサービス「BlackBerry Messenger(BBM)」事業を本体から切り離し、子会社化することを検討しているとWSJが米国時間27日に報じた。
[WSJ]
ブラックベリーは今月に入って、経営戦略見直しのための特別委員会を設け、全社売却を含む複数の選択肢を検討していくことを発表していた。BBMを含むサービス事業は、業績低下が続くブラックベリーにとって数少ない明るい材料とみられており、この部分のてこ入れを通じて資産価値を高めることで、その後の(同事業もしくは全社の)売却交渉に臨みたい考え、といった見方も出ているようだ。
ブラックベリーでは、すでに明らかにしているBBMサービスの拡充ーーiOSやAndroidユーザーへのサービス提供、ビデオチャット機能の追加などーーを進める上で、BBM部門を社内に置くよりも子会社化してより自由に動けるようにしたほうが有利と判断している模様。またすでに幹部の投入や、子会社化後の社名について「BBM Inc.」など具体的な候補も上がっているという。
BBMは企業ユーザーを中心にいまなお根強いファンをもつとされ、アクティブユーザー数はいまだでに約6000万人に上る。そのいっぽうで「WhatsApp」のような無料もしくは非常に安価に使えるアプリベースのサービスが台頭してきていることから、コミュニケーションプラットフォームとしての魅力を高める必要があるとWSJは記している。またその一環として、たとえばTwitterのブランド/セレブチャネルに似た仕組みをBBMに実装する準備も進んでいるという。
【参照情報】
・BlackBerry Weighs Messenger Spinoff - WSJ
・BlackBerry considers spinning off Messenger as separate business - Ars Technica
・BlackBerry reportedly considering a BBM spinoff business - GigaOM
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