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ソニー、スマホと接続して仮想大画面を楽しめるヘッドマウントディスプレイ

2013.09.03

Updated by Naohisa Iwamoto on September 3, 2013, 18:49 pm JST

20130903_sony001.jpgソニーは2013年9月3日、仮想的な大画面で動画コンテンツなどを楽しめるヘッドマウントディスプレイの新製品2モデルを発表した。バッテリーを搭載し、スマートフォンやタブレットと接続して場所を問わずに動画コンテンツを楽しめる。

新製品は「HMZ-T3W」と「HMZ-T3」の2モデル。仮想ワイドスクリーンは20m離れた750型に相当し、映画館クラスの仮想大画面で動画コンテンツを視聴できる。いずれも新搭載のバッテリーユニットにより、スマートフォンやタブレットと接続して電源のない場所でも動画コンテンツの視聴が可能になったことが最大の特徴。場所を問わずにスマートフォンなどを介して、YouTubeなどのインターネット動画やブルーレイディスクレコーダーから転送された録画番組などを楽しめる。バッテリーで最大7時間の視聴が可能だ。

さらに、上位機種の「HMZ-T3W」は、ヘッドマウントディスプレイにつながるバッテリーユニットと、AV機器などと接続するプロセッサーユニットの間のケーブルをなくせる「WirelessHD」に対応。これにより家庭内でのヘッドマウントディスプレイの利用で煩わしいケーブルの取り回しを気にせず、ワイヤレスで仮想大画面による視聴が可能になった。

映像技術では、新開発のLSIのエンハンストエンジンにより、映像の特製に合わせた高精度な処理を行うことで高い解像度を実現。有機ELパネルを使った光学ユニットも刷新し、45度の高視野角の実現やレンズ形状の最適化などにより解像力の向上を図った。音響面ではソニー独自の音響解析技術とデジタル信号処理を用いた「7.1ch VPT(Virtualphones Technology)」の採用で、より立体感と臨場感の高い音場を再現する。

価格はオープンだが、想定実売価格は「HMZ-T3W」が約10万円、「HMZ-T3」が約8万円。11月中旬に発売する。

【報道発表資料】
スマートフォンのコンテンツを、場所を問わず映画館クラスの迫力ある仮想大画面で楽しめるバッテリー新搭載のヘッドマウントディスプレイ 2機種発売

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。