腰痛で悩んで何をやっても改善しなかった男性が、正しい姿勢を教えてくれる教室に通い、座ったり立ったり、寝るときの姿勢を教わったら問題が劇的に改善し、痛みから解放されたばかりか、外見も立派になったことを受けて、同じ悩みを持つ人々のために、正しい姿勢を学ぶためのガジェットを作った。
LUMO BodyTech社(カリフォルニア州Palo Alto)のLUMObackは腰に巻くセンサー内蔵のバンドで、値段は150ドル。これを装着して専用のアプリを立ち上げておくと、頭が丸、身体が棒で表現された最もシンプルなイラストが表示され、姿勢が悪いと黄色くて困った顔、姿勢が良いと緑色で笑顔になる。実際には、仕事中や移動中に画面を見続けていることはできないので、LUMObackは姿勢が悪くなると振動で伝えてくれる。最初の振動は姿勢が悪くなってから4秒後。背筋を伸ばさして姿勢を正さないと11秒後にまた振動する。
数か月以内にアプリに機能追加を行い、姿勢を点数で表示したり、一定時間座っていたら「立ち上がって伸びをしましょう」と促したり、目標を設定したりといった、いわゆるコーチングが行えるようになるそうだ。
バンドの素材は伸縮性のあるナイロンで、センサー部分の厚さは7.6ミリ、幅が約4センチ。アプリ(iOS)とはBluetoothで通信する。本体に約1ヵ月分のデータが保存されるので、常時ペアリングモードである必要はない。充電はUSBで行い、バッテリーは1週間程度もつとのこと。腰に装着するセンサーは、手首に着けるFitbitやJawbone UPのようなトラッカーの活動量計機能も持っている。逆に手首のセンサーは背筋の姿勢をモニターすることはできないし、計測中であることが他人にバレてしまう。LUMObackは運動不足と猫背が気になる人には面白いソリューションかもしれない。
【参照情報】
・LUMO BodyTech社のウェブサイト
・Device Nags You to Sit Up Straight
・LumoBack's latest anti-slouching sensor takes on activity trackers with new metrics
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