マイクロソフト、ノキアの端末事業を買収へ - S・イーロップ氏、古巣へ復帰
2013.09.03
Updated by WirelessWire News編集部 on September 3, 2013, 12:51 pm JST
2013.09.03
Updated by WirelessWire News編集部 on September 3, 2013, 12:51 pm JST
マイクロソフト(Microsoft)が米国時間2日、ノキア(Nokia)のモバイル端末関連(Devices & Services)事業を54億4000万ユーロ(約72億ドル)で買収することを発表。買収完了予定は2014年第1四半期で、ノキア社員約3万2000人がマイクロソフトに移ることになるという。
ノキアのプレスリリースによると、マイクロソフトからの支払いはすべて現金で行われる。このなかには同社が保有する特許件に対する16億5000万ドルが含まれる。またこれとは別に、マイクロソフトはノキアの地図関連事業HERE(旧Navteq)に関して4年間のライセンス契約を結ぶ。さらに、マイクロソフトはあわせて15億ユーロの融資をノキアに行う。なお、これらの支払いはすべてマイクロソフトが米国外で保有している資金でまかなわれることになるという。
ノキアでCEOを務めるステファン・イーロップ(Stephen Elop)氏はこれに伴い、古巣のマイクロソフトに復帰し、新たにデバイス(Devices)部門担当の上級副社長(EVP)に就任。また7月の組織再編でDevices and Studios部門の責任者となっていたジュリー・ラーソン・グリーン(Julie Larson-Green)氏はイーロップ氏の配下に入るかたちとなり、当面は「Xbox One」のリリースなどに注力していくという。さらにイーロップ氏とともにマイクロソフトからノキアに移っていたジョー・ハーロウ(Jo Harlow)氏やクリス・ウェバー(Chris Weber)氏を含めて、複数の上級幹部がそのままマイクロソフトに加わることになる。
周知の通り、マイクロソフトのスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)CEOは先月後半に「1年以内の退任」予定を明らかにしていたばかり。後継CEO探しが世間の注目を集めるなかで、AllThingsDでは「これでイーロップ氏が最有力候補に浮上」したとの見方を示している。
【参照情報】
・Microsoft to acquire Nokia's devices & services business, license Nokia's patents and mapping services - Microsoft
・Steve Ballmer email to Microsoft employees on Nokia Devices & Services acquisition - Microsoft
・Nokia to sell Devices & Services business to Microsoft in EUR 5.44 billion all-cash transaction - Nokia
・Microsoft to Buy Nokia's Devices Business for 5.44 Billion Euros - Bloomberg
・Microsoft buys Nokia's mobile unit, unites Windows Phone 8 and its hardware maker - The Verge
・Microsoft To Buy Nokia's Device Business in Deal Worth $7.17 Billion - AllThingsD
・Stephen Elop Is Now Microsoft CEO Candidate to Beat - AllThingsD
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