ツイッター、米SECにS-1書類を提出 - 株式公開へのカウントダウン開始
2013.09.13
Updated by WirelessWire News編集部 on September 13, 2013, 10:57 am JST
2013.09.13
Updated by WirelessWire News編集部 on September 13, 2013, 10:57 am JST
ツイッター(Twitter)が米国時間12日、米証券取引委員会(Securities and Exchange Commission、SEC)に「S-1」書類を提出したことを、同社公式ツイッターアカウントを通じて明らかにした。これを受け、以前から噂の絶えなかった同社の株式公開(IPO)が秒読みに入ったと多くの媒体が伝えてる。
気になる評価額については、GigaOMが「140億ドル程度になるのでは」とする関係者の話を紹介している。これによると、ツイッターの株式は現在、未公開株市場で18〜22ドルで取引されており、26ドル〜28ドルで株式購入を申し出たヘッジファンドもあったという。また公開時期については2014年前半になる可能性が高いという。
ツイッターは2006年にサンフランシスコで設立され、その後世界各地で急速にユーザー数を伸ばした。今年2月時点のユーザー数は約2億人。同時に、CEOが何度か交代するなど、経営陣の体制が定まらず、また収益化の方法を模索する時期がしばらく続いた。しかし、その後はディック・コストロ(Dick Costolo)現CEOのもとで、収益化や人材獲得、企業買収、広告商品の開発・投入などを積極的に続けてきており、今週初めにもモバイル広告エクスチェンジのMoPubを推定3億5000万ドルを買収したことを明らかにしていた。売上のほうは、昨年度が推定3億5000万ドルで、今年は約5億8300万ドル、来年には約9億5000万ドルまで売上が増えるとする予測も出ている。
なお今回のS-1書類提出については、昨年成立したJOBS法(Jumpstart Our Business Startups Act)の規定に基づくもの。これを利用する、と年間売上高が10億ドル未満の非公開企業が株式公開手続きを進める場合に、投資家向けのいわゆる「ロードショー」を開始する3週間前まで、一般への財務情報の開示などが免除され、企業側の上場準備に関わる負担軽減につながるなどとされている。
【参照情報】
・Twitter makes IPO plans official: files confidential S-1, but expected value is about $14B - GigaOM
・Twitter will become a public company, files for IPO - The Verge
・Twitter Says It Filed Confidential IPO Registration With U.S. - Bloomberg
・Twitter Sets IPO Plan in Motion - WSJ
・Why does Twitter buying MoPub matter? It's all about persistent identity and mobile ads - GigaOM
・Twitter Forecast Up After Strong Mobile Showing - eMarketer
・Will Twitter file a secret IPO? - QUARTZ
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