スマートフォンがなければ来客の訪問さえ受けられない時代になるのか。クラウドファンディングのIndieGoGoで希望額の4倍以上を軽く集めたプロジェクト、iDoorCamはドアのチャイムの代わりに取り付けておくと、室内のWiFiルータ経由でインターネットにつながり、訪問客の姿と声を利用者のスマートフォンやタブレット(iOSかAndroid)に届けてくれる。
価格は165ドル。電源ケーブルは既設の玄関チャイム用を使う。筐体はツヤ消しのアルミニウムと硬化プラスティックにUVコーティングで仕上げてある。意図的に普通の玄関チャイムに見えるようデザインしたそうだ。遠隔でカメラの向きを変えることが可能。静止画や動画を撮影することもできる。スピーカーとマイクを通じて、玄関の前の人と会話することも可能だ。スマートフォンが身近にあれば、チャイムが鳴ってもインターフォンまで見に行く必要がなくなる。何かの勧誘であることが明らかであれば、居留守を使うのも簡単だ。
反対に、実際には居ないのに、家の中に居るように見せかけることだってできる。海外旅行中に宅配便が届いたら、後日の配送をその場で依頼することも不可能ではない。家に居るのに荷物を受け取れない、もっともらしい理由さえ言えさえすればの話だが。発売は10月を予定している。
【参照情報】
・iDoorCamのウェブサイト
・WHY THE IDOORCAM IS AN INDIEGOGO SENSATION
・iDoorCam, From Ideation to Finished Product | Founders Interview with Andrew Thomas and Desiree Mejia
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