サムスン、「Galaxy Note 3」の性能テストで小細工(Ars Technica報道)
2013.10.02
Updated by WirelessWire News編集部 on October 2, 2013, 13:39 pm JST
2013.10.02
Updated by WirelessWire News編集部 on October 2, 2013, 13:39 pm JST
サムスン(Samsung)がまもなく発売する新型スマートフォン「Galaxy Note 3」のレビュー記事が米国時間1日にいくつかの媒体で出揃ったが、これにあわせてArs Technicaでは、サムスンが一部のベンチマークテストで結果を「水増し」するために、CPUに「特別なモード」を設けている可能性があるとする話を伝えている。
Ars Technicaの記事によると、同媒体では「Galaxy Note 3」のベンチマークテストのスコアが、同じプロセッサ(2.3GHzの「Snapdragon 800」)を搭載するLGの「Optimus G2」のそれを大幅に上回っていることに疑問を感じ、その違いの原因を調査。その結果、「Galaxy Note 3」に搭載されるCPUに、ベンチマークアプリの動作時に起動する特別なモードが設けられていることがわかったという。またこの細工により得られるスコアは、そうでない場合に比べて20〜50%ほど高かったという。
この特別モードについて、Ars Technicaでは、GeekbenchやAntutu、Linpackなどのベンチマークアプリを起動した際に起動すること、ならびにアプリの名前が起動のトリガーになっているなどと指摘。この点を確かめるため、同じベンチマークアプリを別の名前に変えてテストしたところ、LGの「Optimus G2」とほぼ同等の結果になったという。
なお、サムスンは以前「Galaxy S4」のインターナショナル版でも、GPUの性能について、ベンチマークテストで実際よりも高いスコアが出るようにしているのではないかとの疑惑を持たれたことがあったという。
この話題に触れたTechCrunchは、「ベンチマークの結果など、もはやごく一部の人間を除いては気にしていない」として、サムスンの行為が本当であるとすれば余計に的外れだと述べている。
【参照情報】
・Note 3's benchmarking "adjustments" inflate scores by up to 20% - Ars Technica
・Samsung again caught rigging benchmark scores on Galaxy Note 3 - The Verge
・Galaxy Note 3 Benchmark Boosts Miss The Point That No One Cares About Benchmarks - TechCrunch
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