アルカテル・ルーセント、1万人規模の人員削減へ - 全従業員の約14%
2013.10.08
Updated by WirelessWire News編集部 on October 8, 2013, 11:31 am JST
2013.10.08
Updated by WirelessWire News編集部 on October 8, 2013, 11:31 am JST
経営回復に向けて合理化を進めるアルカテル・ルーセント(Alcatel-Lucent:以下、アルカテル)で、1万人規模の従業員削減を計画していることが明らかになったと、BloombergやReutersが伝えている。
Bloombergはアルカテル関係者の話として、同社のミシェル・コンブ(Michel Combes)CEOが1万5000人の従業員削減ならびに5000人の新規雇用を計画しており、これについて組合幹部と協議する予定と記している。アルカテルの従業員数は現在7万2000人で、今回明らかになった数は全従業員の約14%にあたる。
またReutersはLe Figaroの報道を引用しながら、削減人員の地域別内訳について、欧州が4100人、アジアが3800人、南北アメリカが2100人などとしている。アルカテルではこの大規模人員削減を通じ、2015年までに10億ユーロ(約14億ドル)の経費削減を目指すという。
アルカテルは、エリクソン(Ericsson)、ファーウェイ(Huawei)、NSNなどの競合を相手に苦戦が続いており、過去5四半期連続で赤字を計上、昨年秋にはやはり5000人規模の人員削減計画を明らかにしていた。その後、今年6月には元ボーダフォン(Vodafone)幹部のコンブ氏がCEOに就任し、2015年までに10億ドルユーロ程度の資産売却を進める考えを明らかにしていた。また最近では、NSN(旧ノキア シーメンスネット ワークス)との合併を示唆する声も一部で浮上している。
【参照情報】
・Alcatel-Lucent Said to Plan to Reduce Staff by 10,000 Worldwide - Bloomberg
・Alcatel-Lucent to cut 10,000 jobs: reports - Reuters
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