グーグルが利用規約を変更へ - ユーザーの顔写真や「共有おすすめ情報」などが広告上に
2013.10.15
Updated by WirelessWire News編集部 on October 15, 2013, 10:45 am JST
2013.10.15
Updated by WirelessWire News編集部 on October 15, 2013, 10:45 am JST
グーグル(Google)が 11月11日付で実施を予定する「利用規約の更新」により、ユーザーが「Google+」のプロフィールにアップロードした顔写真や「+1」サービスでシェアした「共有おすすめ情報」が同社の広告に表示されるようになることが明らかになった。
新しい利用規約には、ユーザーのプロフィール名、プロフィール写真、同社関連サービスでのレビューやコメント、またはユーザーの+1情報などが、同社の広告に表示される場合がある旨が追加されている。
この変更により、今後はユーザーがアカウントの設定を変更しない限り、Google PlayやYouTube、Zagatなどで共有したレビューやコメント、企業やサービスに対する+1情報などが、プロフィール画像や名前とともに、友人や家族などに向けた広告に表示されるようになる。
グーグルはこの変更を知らせる通知のなかで、レビューなどの情報が表示される相手はユーザー自身がコンテンツ共有先として指定したユーザーに限られる点、また共有するコンテンツもユーザー自身が決められる点を強調している。
また、こうした情報を広告に表示しないよう設定することも可能であり、利用規約の変更前に既に+1情報を広告に表示しないよう既に設定している場合は、その設定が引き継がれるという。
グーグルのこの動きに対して、NYTimesやGigaOMでは、プライバシーの点から懸念があると指摘。GigaOMは「グーグルの広告に表示されないようにする方法」という記事の中で「グーグルがユーザーを商品の宣伝マンにしようとしている」と説明、NYTimesもまたユーザーのレビューやコメントがユーザーの意図と異なる場面で使用されることに対する懸念の声を紹介している。
さらにNYTimesでは、開封するとメッセージが消える「Snapchat」のようなサービスが人気を集めているという事例とともに、ユーザーは自分に関する情報をより細かく自分自身で管理したいと望んでいるとするプライバシー保護団体創始者Deborah C. Peel博士の声が紹介されている。
【参照情報】
・Google will start using your picture to sell products to friends - The Verge
・Google Sets Plan to Sell Users' Endorsements - NYTimes
・How to avoid appearing in Google ads - GigaOM
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