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アマゾン、スマートフォン開発でHTCと提携の可能性(FT報道)

2013.10.16

Updated by WirelessWire News編集部 on October 16, 2013, 12:12 pm JST

アマゾン(Amazon)が台湾のスマートフォンメーカー、HTCと共同で独自ブランドのスマートフォンを開発中であるとFinancial Times(FT)などが米国時間15日に報じた。

FTでは関係者の話として、現在3種類の開発が進められており、そのうちのひとつは完成に近づいているとしている。ただし、アマゾンが新端末をリリースしない可能性もまだ残されているという。

アマゾンが独自のスマートフォン開発を進めているとする話は今年に入って何度か報じられており、「上位機種には3DのUIが採用される」「下位機種は無料で提供される」といった可能性も伝えられていた。いっぽう、市場シェア低下と経営不振が続くHTCでも、今年に入ってフェイスブック(Facebook)と共同開発した「HTC First」をリリースするなど、Android陣営のなかで差別化の道を模索していた。

今回の報道で興味を惹くのは、Android OSの開発元であるグーグル(Google)とHTCとの関係がどうなるか、といった点。アマゾンはタブレット端末「Kindle Fire」にAndroidをベースに開発した「Fire OS」を採用しているが、グーグルはHTCも加入するOpen Handset Alliance (OHA)のメンバー各社に対して、グーグルの各種サービスを利用しないいわゆる「フォーキング」(folking)行為を禁じており、実際過去にもエイサー(Acer)が中国アリババ(Alibaba)の「Aliyun OS」搭載端末の開発・製造に手を貸し、グーグルから圧力をかけられたという例もあった。こうしたこともあり、Kindle Fireの製造は、OHAに加入しない中国のクォンタ(Quanta Computer)が請け負っているとArs Technicaは指摘している。

アマゾンとしては、開発や流通に関しタブレットよりも難しい点が多いとされるスマートフォンについてすでにノウハウなどを持つHTCの力を借りたいという思惑から、またサムスン(Samsung)などに押されて苦境に立つHTCとしても有力な提携先を見つけて生き残りの道を探りたいとの思惑から、今回報じられた協力につながったとみられる。いっぽう、グーグルとしては、両社の協力を見逃してしまうとAndroid全体に関する自社の影響力低下につながりかねない懸念もあり、同時にHTCの生き残りの道を閉じてしまうとAndroid陣営のなかで飛び抜けた存在となっているサムスンに対する牽制材料を失いかねないといったジレンマもあるとする指摘が、この話題に触れたjessicalessin.comには出ている。

【参照情報】
Amazon plans entry into smartphone market with HTC - FT
HTC to make future Amazon phones, according to report - The Verge
Report: Amazon and HTC team up to build smartphones, risk ire of Google - Ars Techinca
Amazon Has Discussed Teaming Up with HTC on Phones - jessicalessin.com

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