ベライゾン第3四半期決算 - 新規加入件数伸び悩み、iPhone販売台数は390万台に
2013.10.18
Updated by WirelessWire News編集部 on October 18, 2013, 12:54 pm JST
2013.10.18
Updated by WirelessWire News編集部 on October 18, 2013, 12:54 pm JST
米通信大手のベライゾン・コミュニケーションズ(Verizon Communications)が米国時間17日、第3四半期の決算を発表。携帯通信子会社のベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless)で長期契約の新規加入者が92万7000件増加、また固定ブロードバンドサービスFiOSでも加入者増加が堅調に推移し、アナリストの予想を上回る結果となった。
同期の売上は全体で302億8000万ドル(前年同期比4.4%増)で、そのうちベライゾン・ワイアレスの売上は204億ドル(同7.2%増)。全体の利益は22億3000万ドル(一株あたり78セント)で前年の15億9000万ドル(一株あたり56セント)から大幅増加。アナリスト予想は、売上が301億6000万ドル、一株あたり利益が74セントとなっていた。
ベライゾン・ワイアレスの新規加入件数は110万件で、そのうち長期契約者は92万7000件。長期契約の増加数は、前年同期の154万件、今年第2四半期の94万1000件に届かなかったが、契約件数は合計で1億120万件に達し、またスマートフォン利用者の割合は67%まで上昇、そのうち約34%がLTE加入という結果になった。同期のLTE新規加入件数(スマートフォン、タブレット、モデムを含む)は680万件で、LTE契約の総数は3600万件まで増加した。
アカウントあたりの売上(average revenue per account、ARPA)は月額155ドル74セントで前年同期比7.1%増加。データ共有プラン「Share Everything」の加入件数は3500万件で長期契約の42%に(1アカウントあたりの加入台数は2.72台)。
注目を集めるiPhoneの販売台数は387万台で、同期のスマートフォン販売台数760万台の約半数(51%)を占めた。
なお、ブロードバンドサービスFiOSについてはネット接続サービスが17万3000件増、ビデオ(テレビ)サービスが13万5000件増になったという。
なお、この話題に触れたFierce Wirelessでは、長期契約の新規加入件数がアナリスト予想の104万7000件を大きく下回ったとし、その理由について今年に入って積極的な動きを見せているT-モバイル(T-Mobile USA)の影響があるのではないか、とするアナリストの見方を紹介している。
【参照情報】
・Verizon in Q3: $30 billion of revenue and another million users - The Verge
・Verizon posts $2.23B profit, adds 1.1M wireless connections - CNET
・Verizon's net adds below expectations, T-Mobile could be to blame - Fierce Wireless
・Verizon Wireless keeps on growing, adding 1.1 million new subscribers - GigaOM
・Verizon Profit Jumps 40% on Wireless Subscriber Growth - WSJ
・Verizon Profit Beats Estimates as Wireless Revenue Grows - Bloomberg
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら